こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

ちっぽけな感動

2020年05月18日 11時01分35秒 | つぶやき
きのうは
草刈りと防獣網設置に
夢中になったせいで、
夜は膝や体が痛み、
結局何もできず仕舞い。
夜型人間は諦めて、
寝ることにしたが、
眠りは案の定浅く
熟睡には至らなかった。

まだ痛む膝を励まし、
家の裏を散策。
周囲はヒノキの大木がそそり立ち、
その一角だけ
まさにジブリの森化している。
控え目に広がる畑、
山菜が茂るエリア
まさに田舎暮らしの冥利。
一面を占める若葉に
そーっと足を忍ばせた。
ちょっとしゃがみ
覗き込むと、
(アッ!)
ミョウガがにょっきり顔を出している。
辺りを覆うフキの葉も何のその。
実は
昨年末、
掘り越して
広い畑へ移植したはずだった。
どうやら分球していたらしい。
フキを凌駕するかのように
そそり立つ(?)ミョウガに
思わず胸がキュ~ン。
コロナで荒んだ心に
なつかしい感動は蘇った。

実は花を愛でることはできても
花の知識は皆無。
赤と白の花の
加減の良さに
しばし見とれてパチリ。
白い花は一日だけ咲き誇るとか、
誰かが言っていたなあと
とりとめなく思った。
いやはや
こんな調子じゃ
花もいい迷惑だろうな。(笑)

癒されたのか、
膝の痛みをしばし忘れていた。
花は、
植物は最高だ。(うん)

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かさいに生きて2(ゆるぎ岩2)

2020年05月18日 00時51分13秒 | つぶやき
ゆるぎ岩は加西市の畑町の山にある巨大な岩。高さ4メートル、中央部周囲6・6メートルの卵型をしています。そのゆるぎ岩を舞台にお話は展開します。


「ゆれてるよ、
ゆれてる…お父さん!
ゆれてるよ」
 リューゴは,
もう夢中で歓声を上げています。
 お父さんはリューゴを振り返ると、
ニヤリと笑いました。
「お父さん、
今度はリューゴの番だよ。
ちゃんと約束してたんだからね」
「ああ」
 お父さんは,
大きく頷きました。
 そうなんです。
お父さんは,
去年の夏に約束してくれたのです。
「リューゴが一年生になったら、
『ゆるぎ岩』を思いっきり押させてやるぞ!
でも、
ちゃんといい子にならないと、
この岩は絶対に揺れてくれないからな。
よーく覚えておけよ、
忘れないように」
 だから、
リューゴは一生懸命に優しいいい子になろうと,
頑張って来たのです。
「この『ゆるぎ岩』には、
お父さんがまだ子どもだったころよりズーッとズーッと,
昔から不思議な言い伝えがあるんだ」
 約束をした日、
お父さんは,
こう話しだしました。
リューゴはお父さんの目を見つめて、
真剣に聞きました。
「もう何千年も昔のことだ。
とても偉いお坊さんがこの村にやって来たんだ。
空海ってお坊さんだけどな、
この村にとても不思議な力で、
すごい奇跡をいろいろ与えてくれたんだ」
「へえ、
不思議な力?
奇跡って?
どんな?」
 リューゴは目を真ん丸に見開いて、
お父さんをジーッと見つめたまま尋ねました。 
 お父さんは嬉しそうに説明してくれました。
「お坊さんは村の人たちにこう言ったんだ。
この岩は、
いい心の持ち主ならば、
ちょっと押すだけで揺れるが、
悪い心の持ち主は、
どんなに力をこめて押そうとも、
決して揺れない。
びくともしないだろうってね」
「フーン。
不思議な力なんだ」
「そうなんだ。
だから、
村の人たちはいつ押しても、
岩がちゃんと揺れてくれるように、
いつも心がきれいで優しくいられたんだってさ。
おしまい」
 お父さんの話は、
リューゴの心の中にしっかりと残りました。
それで、
いつも優しくきれいな心でいようと、
努力をしてきたのです。
だから『ゆるぎ岩』は揺れてくれるはずです。
 でも、
実はリューゴには不安もあります。
だって、
お母さんのお手伝いをしなかったり、
駄々をこねて困らせてみたりと、
悪い子の時の方が多かった気がします。
(もしも『ゆるぎ岩』が揺れなかったら、
どうしよう?)
 リューゴは、
小さな胸をドキドキさせました。
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