こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

中途半端な目覚め

2020年05月22日 04時13分23秒 | つぶやき
フッと目が覚めた。
深夜3時過ぎ。
疲れて眠ってしまっていたようだ。

昨日は家の前庭に手を加えた。
3メートほどの生垣、
赤カナメの選定と、

シンボルツリーと言える
桜の大木も手を加えた。
2メートル近く育った赤カナメは
少し前まで
真っ赤な壁が見事だった。
いかんせん
茂り過ぎて
見ごろが過ぎると
いささかうっとおしい。
と妻が指摘。
B型いて座男としては
茂りに任せていたい放任主義。
(本音は面倒くさいにすぎないのだが。苦笑)
しかしAB型おとめ座の妻は容赦ない。
いつものことだが、
とにかく妻の指示に従う。
チョキンチョキン、バチバリ、ギーコギーコと奮闘。
作業中も妻の指示はやまない。
すっきりとした庭がお望みなのだ。
私としては
自然豊かなジャングルの方が好み。(笑い)

終わってみれば
生垣もシンボルツリーも
見違えた。
桜は切断した部分に
防腐防菌剤を塗り込んだ。

集めた剪定した枝葉、幹は山になった。
それを適当に切り揃えて片付ける。

朝からかかり、もう昼を過ぎた。
(確かにこの方がいい)
すっきりした庭を眺めながら、
内心の感想。
とはいえ妻に悟られてはならない。
どや顔は見せても見たくない。(なんと身勝手。大苦笑)

夕食を用意し終わると、
体中が痛い。
風呂に入ると覿面睡魔に襲われた。
そんな顛末だった。
ただ平均的な睡眠時間は4、5時間。
真夜中に目はぱっちりというわけである。
さて、まだ夜明けには程遠い。
これかrらどうするかな?
贅沢な悩みに囚われている。

窓の外から聞こえる
かわずの声はソロパートに近いなあ。
取り留めなく
時間は過ぎていく。
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かさいに生きて6 ゆるぎ岩(完結)

2020年05月22日 00時33分30秒 | つぶやき
「1、2、3!」リューゴの声とお父さんの声がぴったりとかぶさりました。思い切り押すと、リューゴは天を仰ぎました。
青い空。日差しを遮る木々の枝が来い影になってそよいでいます。
(そよいでる?)
そうです。『ゆるぎ岩』のてんっぺんを見ると、陰になった枝の動きと一緒になって待っています。
おや?どうやら風がでてきたのか、枝の揺れが少し激しくなりました。いや、違います。風で枝が揺れているにしてはちょっぴり変です。木の枝は青い空に描かれて動いていないのに気づきました。すると……?
「リューゴ、見てみろよ。揺れてるぞ!揺れているんだ、『ゆるぎ岩』が……!」
「うん、揺れてる。『ゆるぎ岩』が揺れているよ、お父さん」
リューゴはもう大感激です。嬉しくて目が潤みます。目の前がぼやけて、『ゆるぎ岩』のてっぺんがよく見えなくなりました。
「おう!リューゴ、お前、いまお前ひとりで『ゆるぎ岩』を揺すっているじゃないか。すごいぞ!」
「え?」
 リューゴはお父さんの声にびっくりしてキョロキョロ見回しました。でも、お父さんは消えてしまいました。
「お父さん……!」
 心細くなって声もちいさくなりました。
「リューゴ、お前のすぐ後ろにいるぞ。お前の腰を支えているんだ」
 そうです。誰かがしっかりとリューゴの腰を支えてくれています。それはお父さんだったんです。それじゃあ、いま『ゆるぎ岩』を揺らせているのは本当にリューゴひとりの力なのです。でも、でも……慌ててリューゴは上を見上げて確かめました。
『ゆるぎ岩』はちゃんと揺れていました。夢でもまぼろしでもありません。リューゴはみるみる嬉しさに包まれました。
「えい、えい、えーい!」
 リューゴは調子に乗って何度も何度も押し続けました。

 お父さんはゆっくりと急な坂になった山道を歩いて下りました。山道はのぼるより下りる方が大変です。それに、お父さんの大きい背中には、おんぶされたリューゴがスヤスヤと眠っています。起こさないように、危なくないようにと、自然に慎重な足取りになります。
「おい、リューゴ」
 ソーッと名前を呼んでみましたが返事はありません。背中越しに可愛いイビキが伝わってきます。
(ふふふ。よっぽど疲れちゃったんだな)
『ゆるぎ岩』が揺れたのが、よほど嬉しかったのでしよう。リューゴはクタクタになるまで懸命に岩肌を押し続けたのです。山を下りはじめると眠気に襲われてフラフラとし始めたので、お父さんはおんぶしてやりました。
「……お父さん……」
「ん?」
「……ゆれたよ、ほら揺れたよ……」
 リューゴの寝言でした。
「…ぼく…ぼく、いい子だね。……」
「ああ、最高にいい子だよ。『ゆるぎ岩』だって認めて句たろう、リューゴはいい子だって」
 お父さんは顔を輝かせて、グィと空を見上げました。爽やかな風が優しくお父さんの顔を撫でて流れていきます。 (完結)

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