こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

台風

2021年08月09日 13時36分41秒 | 日記
夜中に降り出した雨。
そして朝方に強風が。
台風である。気にもしていなかったので備えはできていない。
慌てて、家じゅうを駆け回った。
二階のライブラリールームは開けっ放しだった窓から吹き込んだ強風で、
書類や本が散らばって目も当てられない状態。
備えをしていなかった報いと言えるかも。

生まれ育ったのは田舎の農家。
米作りが主体だった。米の収穫具合が、
家の収入そのもの時代である。
台風や長雨など、
コメの出来に直結する自然の猛威に
振り回されぱなしと言ってよいだろう。
台風が去った後の田んぼで、
なぎ倒され泥にまみれた稲穂を、
一つづつ丁寧に起こす父の姿を見て育ったようなものだ。
あの時の父の暗鬱な表情は、自然に打ち負かされた証しだった。

今日の台風でも、
どんな被害が生まれたか、
出穂したばかりの稲は無事だろうか。
米作りをやめて何年もたつが、
やはり気になってしまう。

ごーごーとうなる風の音を聞きながら、
冷やしておいたメロンを切った。
自分が育てたマスクメロン、
店頭に並ぶものとそん色ない味だった。
いくら自然に翻弄されても、
自分で野菜を米を作る醍醐味をかみしめる幸せな瞬間だった。
コメント
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