こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

月見ごこち

2021年09月22日 10時27分04秒 | 日記
中秋の名月。
まさにそれを目撃した瞬間だった。
「今夜は満月が見られるよ」
妻がそわそわしているのをよそに、
月を愛でる素直な心を、
子供の頃にどこかへ置き忘れている私は
ビデオ視聴。
何度も外へ誘う妻に根負けの態で外へ。
しかし雲一つない夜空に主役はいなかった。
「あれじゃないのかな」
妻が指さすのは、
シルエットになった山並み。
その頂きがうっすらと明るくなっている。
(まさか?)と思いながらも、
ロマンチックな妻に従って眺めていると、
じっくりと時間をかけ、明るさが増してきた。
意に反したワクワク感が。(どうしたんだろう?僕とあろうものが。笑)
そして、ついにそれは訪れた。
満月!(8年ぶりとか)
しばし見とれてしまった。(僕とあろうものが!大笑い)
子供の頃、月はコワイ存在だった。
闇の中を幻想的に照らし出す月光。
魔女がいきなり出現してきそうで体が震えた。
夜道を歩いていた時、
つないでいた兄の手も緊張していた。
しっかりと握り合い、
勇気を共有して、
家に辿り着いたものだった。
「ワ、ワワーン!」源ちゃんが吠えた。
天空の支配者に媚びるように……。
コメント
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