老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1357;「見上げてごらん夜の星を」と 星光輝

2020-01-13 04:57:31 | 歌は世につれ・・・・
「見上げてごらん夜の星を」と 星光輝


1960年のミュージカル「見上げてごらん夜の星を」主題テーマで、
坂本九さんが歌っていました。
残念ながら、日航ジャンボ123便の事故(85年8月12日)で帰らぬ人となり
星となってしまいました(生きていれば75歳です)。

『見上げてごらん夜の星を』のなかで
見上げてごらん夜の星を
ボクらのように名もない星が
ささやかな幸せを祈ってる
の一節があります。

”人間、死んだら天国(或いは地獄)へ逝く”、と言われます。
天国と地獄の世界は、子ども心に親などから聞かされたことはありますが
実際の話を聞いたわけではないので想像がつきません。

”人間、死んだら星となり、夜空に輝くんだよ” の方が
わかりやすいのではないか、と思っています。

農村・山村・漁村や大都会の片隅に住む老人たちは
名も知られない星のように、ひっそりと、そして、しぶとく生き続け
日本経済を 地域社会を 家族を 築きあげてきた。

健康な老人、病弱な老人、死期が迫っている老人
どの老人たちも私たちも いつ死ぬかわかりません。
今日、身近にいた人が、いまは存在せず、星となってしまった。

あなたがもうこの世にいなくなり
悲しく 寂しく 辛いとき
夜空に輝く名もない小さな星となったあなたを見上げる
小さな星は光り輝き ”ささやかな幸せを祈っている”。

”星光輝” は私のハンドルネームでもあり、
”星は光り輝く”ということから 自分が星のように光り輝いているかどうか
まだ光を放さない星かもしれません。

星光輝の「星」は自分ではなく、老人を意味しています。
介護は「出会い」と「死別」の二つがあり、
最後は死顔に合掌しご冥福を祈ります。
心のなかで小さな星となったんだね、と呟く。

見上げてごらん夜の星を
澄みきった冬の夜空に
星となったあなた(老人)が輝いています
その隣に自分のおとう、おかあの星も輝いています

輝く星を見上げながら
いま懸命に生きておられる人たちへの
ささやかな幸せを祈っていく