老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1371;「土」に帰る {1}

2020-01-23 10:32:38 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
「土」に帰る {1}

我が家の畳の上で死にたい

人間産まれて来るとき
母は生まれ来る子のために
産着などの準備をする。

「おぎゃあ」と鳴き声をあげ
医師や助産師、そして母親に見守られながら
この世に生まれて来る。

「ヒト」から「人」へと成長し「人間」になる。

そして、人間は生まれた瞬間から「死」への旅路が始まる。
我が子が生まれたときに、その子の「死」を考える者はいない。

人間の一生は「長い」ようで「短い」
そう感じてしまうのは
自分は、いま、「老い」の時刻(とき)に在るからであろうか。

昨日亡くなった老女は「不慮の死」であったのか
それとも
生前本人が望んでいたように
亡き夫と建てた家の畳の上で死ねたことで
幸せだったのか・・・・

今回の老女の死と自分の生いと老いを重ね合わせながら
「死」を見つめていければ。と思っている。



コメント
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