原爆投下されたヒロシマ
1613 六十八年目の夏
今日から八月
例年だと暑い夏になり
青空によく似合う向日葵の季節になるのだが
いまだ梅雨が明けない。
蝉はしびれを切らし
ミ~ン、ミ~ン、ミ~、と鳴き始めた。
何もしないでいても齢(とし)を「とり」老けていく
八月で六十八になる。
齢を「重ね」ていくような日々を過ごしていきたい、と思う。
後悔と反省の繰り返し。
砂時計のように、時間は無情にも過ぎゆき
必ず訪れる死の迎えと残り少なくなる時間に焦りを意識しながらも
そのことを忘れ、無駄な時間を過ごしてしまう。
八月はヒロシマ、ナガサキの原爆投下と終戦があり
平和と生命を見つめなおしていきたい。
六十八歳を起点としながら
経験を積み重ね、六十九の夏を迎えることができれば、と思う。
250ブログ 『空蝉』 (再掲)
空蝉
梅雨が明けると
蝉は鳴き始める
地上に生きている時間は儚く短い
それでも蝉は生きていると
力の限り鳴き叫ぶ
蝉を見倣い
私も今日力の限り生きてみようか
蝉の抜け殻はそのまま
蝉は帰って来ない
私には帰る家がある