私が生まれて育ったところ 蝦夷富士(羊蹄山)が見えた 幼い頃は「富士山」だと思っていた
1632 またひとつ老いを重ね六十八の物語はじまる
老い齢を重ね「誕生日」を迎えることは
嬉しいのか寂しいのか複雑な気持ち
お盆が過ぎ
路端に秋桜が咲き
夜になると鈴虫の聲が聞こえる
「余命一年」を告げられた心境になり
有限の一年のなかで 何を為すのか
新たに何人の老人と出会い
また何人の老人と死別(わかれ)るのか
自分の老いと重ね合わせ
老人の呟きを拾っていきたい
いままず、自分の「足」で歩けるよう
体力を少しでもつけていくことだ
病気にも負けず
コロナウィルスにも負けず
気弱にならず
向日葵の如く生きたい
「忙しい」という言葉を吐くのではなく
休日は足を延ばし「小さな旅」に出るとしよう