老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

終わりのある旅・終わりのない旅

2020-08-16 20:17:00 | 老いびとの聲

1631 終わりのある旅・終わりのない旅

終わりのある旅・終わりのない旅 

「おぎゃ~」と産声をあげた瞬間から
死に向かって旅は始まり
老いを重ね 死で旅が終わる
死後は終わりのない旅となる

私が生まれて 育ったところは

2020-08-16 06:48:35 | 歌は世につれ・・・・
1630 私が生まれて 育ったところは



私が生まれて 育ったところは
どこにもあるような
海辺の小さな 港のある町よ
かもめと遊んで かもめと泣いた
幼いあの頃に もどりたい もどりたい

懐かしい野路由紀子さんの歌
いつごろ流行った歌だったろうか
1971(昭和46)年の歌で、自分は19歳のとき
津軽海峡を渡り杜の都 仙台に居た



私が生まれて育ったところは
どこにもあるような
電気が燈らない小さな農村よ
猫や犬や虫と遊んだ
幼いあの頃に もどりたいがもう生家はない

私が生まれて 育って生きてきて
明日で 六十八年になる
どこにもいるような
老いぼれになったけど まだ生きている
何が幸せなのか 戸惑いながら
昔に戻れるものなら 十五の春に帰りたい