老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

黒澤明 映画監督 『八月の狂詩曲』

2020-08-10 04:18:23 | 老人と子ども
1623 黒澤明 映画監督 『八月の狂詩曲』


黒澤明映画監督が、村田喜代子原作『鍋の中』を映画化した反核映画。
長崎はとある片田舎。かつて原爆を体験した老婆・鉦のもとに、夏休みを過ごすために都会から4人の孫がやってきた。

都会の生活に慣れた孫たちは田舎の生活に退屈を覚えながらも、
長崎の街にある戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞いて、戦争に対する考えを深めていく……。

孫たち四人は自分たちで原爆を知ろうとし、おじいちゃんが亡くなった場所を訪れます。
小学校の校庭では原爆で歪んだ形になったジャングルジムがあり、
原爆で亡くなった子どもたちの思いが伝わってきます。

「人間は何でも忘れてしまう」、という孫の言葉に、はっとさせられました。
忘れてはならないヒロシマ、ナガサキの原爆。
戦争と原爆の悲惨、平和の大切さを忘れてはならないのです。

ラストのシーンには誰もが胸を打たれることだろう。
長崎に原爆が投下されたシーンで、
「空を覆ったキノコ雲が、人を睨みつける巨大な目のように見えた」ことを示すため、
空に目が合成された。

長崎原爆忌75周年 BSテレ東京でこの夏放映された



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