『雛祭 女の宴で 二日酔い』
(ひなまつり おんなのえんで ふつかよい)
『春愁 祭りの後の けだるさや』
(はるうれい まつりのあとの けだるさや)
『春暁や 酒の助けか 長眠り』
(しゅんぎょうや さけのたすけか ながねむり)
『春の夢 目覚めてみれば なんのこと』
(はるのゆめ めざめてみれば なんのこと)
『我に似て 卒業延期の 生徒居て』
(われににて そつぎょうえんきの せいといて)
『山路来て 春の霞の 明日香村』
(やまじきて はるのかすみの あすかむら)
『春の鳥 空の向こうに 鳴き届け』
(はるのとり そらのむこうに なきとどけ)
『春の色 ここもかしこも 深くなり』
(はるのいろ ここもかしこも ふかくなり)
『春草に 舞い下り光る 一雫』
(はるくさに まいおりひかる ひとしずく)
『砂浜の 足跡ゆらぐ 春の海』
(すなはまの あしあとゆらぐ はるのうみ)