俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

闘鶏

2007年03月11日 | 俳句

『蒲公英の 飛び行く絮の 空に消え』
(たんぽぽの とびゆくわたの そらにきえ)

『思いのほか 当たり冷たき 春の風』
(おもいのほか あたりつめたき はるのかぜ)

『卒業は 男の意地と 今昔』
(そつぎょうは おとこのいじと いまむかし)

『暦では 桃の始めて 咲く季節』
(こよみでは もものはじめて さくきせつ)

『春の宵 遅れし時計 二つあり』
(はるのよい おくれしとけい ふたつあり)

『花ならば なって欲しきや 黄水仙』
(はなならば なってほしきや きすいせん)

『闘鶏と 聞けば浮かぶよ 祖父の顔』
(とうけいと きけばうかぶよ そふのかお)

『ご近所で 咲きし木蓮 嫁自慢』
(ごきんじょで さきしもくれん よめじまん)

『傘無しで 好きと思える 春の雨』
(かさなしで すきとおもえる はるのあめ)

『春うらら なぜなぜなぜと 妹の問う』
(はるうらら なぜなぜなぜと いものとう)

『花菜雨 去年も雨の 一周忌』
(はななあめ きょねんもあめの いっしゅうき)

『一周忌 白梅に降る 涙雨』
(いっしゅうき はくばいにふる なみだあめ)

コメント
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