俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

椿、椿、椿

2007年03月20日 | 俳句

『朽ちかけし 椿一輪 色のあり』
(くちかけし つばきいちりん いろのあり)

『春暁や 雲の峰破り 朝日燃ゆ』
(しゅんぎょうや くものみねやぶり あさひもゆ)

『忙しや 春の川鵜の 離着水』
(いそがしや はるのかわうの りちゃくすい)

『若杉か 宝満やろか 山笑う』
(わかすぎか ほうまんやろか やまわらう)

『春の虹 低く短く 色薄く』
(はるのにじ ひくくみじかく いろうすく)

『白木蓮は 背より高く 上を見て』
(はくれんは せなよりたかく うえをみて)

『紅梅や 紅色濃ゆく 塀の上』
(こうばいや べにいろこゆく へいのうえ)

『石仏 椿の散華 顔赤く』
(いしぼとけ つばきのさんげ かおあかく)

『姿無く 鳥の声する 花菜畑』
(すがたなく とりのこえする はななばた)

『春の午後 まま事遊び 板に付き』
(はるのごご ままごとあそび いたにつき)

『軒下に 燕飛び交う 牛乳屋』
(のきしたに つばめとびかう ぎゅうにゅうや)

『愛で楽し 椿の蕾の 膨らみは』
(めでたのし つばきのつぼみの ふくらみは)

『春の川 水柔らかく 光満つ』
(はるのかわ みずやわらかく ひかりみつ)

『沈丁花 風の道より 匂い来る』
(じんちょうげ かぜのみちより においくる)

『見とれしや 椿一輪 紅乙女』
(みとれしや つばきいちりん こうおとめ)
コメント
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