俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春の戀

2007年03月23日 | 俳句

『今日こそ 夢で語らん 春の戀』
(きょうこそ ゆめでかたらん はるのこい)

『春の戀 過ぎし日遠く 今は夢』
(はるのこい すぎしひとおく いまはゆめ)

『君去りて 一年過ぎて 春愁い』
(きみさりて ひととせすぎて はるうれい)

『春の国 君と咲かせし 夢の国』
(はるのくに きみとさかせし ゆめのくに)

『紅椿 色濃くなりて 落つばかり』
(べにつばき いろこくなりて おつばかり)

『幽かなり 連鈴の音や 花馬酔木』
(かすかなり れんりんのねや はなあしび)

『春なれど 鯉は動かず 水の底』
(はるなれど こいはうごかず みずのそこ)

『雪柳 心和ます 白き揺れ』
(ゆきやなぎ こころなごます しろきゆれ)

『ふと見れば 玄関脇に 黄水仙』
(ふとみれば げんかんわきに きすいせん)

『黄水仙 見れば二三本 喇叭あり』
(きすいせん みればにさんぼん らっぱあり)

『暁に 鶯見るに からす色』
(あかつきに うぐいすみるに からすいろ)

『春光の 当たる背中の 心地よさ』
(しゅんこうの あたるせなかの ここちよさ)

『妹の放す 風船ふわり 空泳ぐ』
(このはなす ふうせんふわり そらおよぐ)

『田の水の 濁りしところ 蛙の子』
(たのみずの にごりしところ かわずのこ)

『いかなごの 佃煮作り 嫁威張る』
(いかなごの つくだにつくり よめいばる)

『春霜や 足跡辿る 散歩道』
(はるじもや あしあとたどる さんぽみち)

『亀鳴くや 足跡付けて 岩の上』
(かめなくや あしあとつけて いわのうえ)

『春暁や 太陽浴びて 夢無限』
(しゅんぎょうや たいようあびて ゆめむげん)
コメント
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