『冴え返り 道端の花 みなつぼむ』
(さえかえり みちばたのはな みなつぼむ)
『ペンペンと 三味線草の 音微か』
(ぺんぺんと しゃみせんぐさの おとかすか)
『花大根 日陰の花も 陽を受けて』
(はなだいこ ひかげのはなも ひをうけて)
『春疾風 天の悪戯 大暴れ』
(はるはやて てんのいたずら おおあばれ)
『春泥や 妹の飛び込む 水溜り』
(しゅんでいや いものとびこむ みずたまり)
『春の雨 白い小石の きらきらり』
(はるのあめ しろいこいしの きらきらり)
『道草や 遠い昔の 春の雲』
(みちくさや とおいむかしの はるのくも)
『田も畦も 菜の花一杯 春いっぱい』
(たもあぜも なのはないっぱい はるいっぱい)
『微笑みて 菜の花畑 月明り』
(ほほえみて なのはなばたけ つきあかり)
『春半ば 雪降らねども 春半ば』
(はるなかば ゆきふらねども はるなかば)
『春風に 追われ追われて ペダル漕ぐ』
(はるかぜに おわれおわれて ぺだるこぐ)