俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春服

2007年03月19日 | 俳句

『粉雪に わた雪舞いて 春異変』
(こなゆきに わたゆきまいて はるいへん)

『春の雪 どうかしてるぜ この地球』
(はるのゆき どうかしてるぜ このちきゅう)

『世も末か 彼岸の入りに 雪の降る』
(よもすえか ひがんのいりに ゆきのふる)

『冴え返り 泡雪溶けて 道濡れり』
(さえかえり あわゆきとけて みちぬれり)

『雪柳 剪定されて 雪の舞う』
(ゆきやなぎ せんていされて ゆきのまう)

『雪柳 風に吹かれて 雪枝垂れ』
(ゆきやなぎ かぜにふかれて ゆきしだれ)

『陽を浴びて 春の川鵜の 大あくび』
(ひをあびて はるのかわうの おおあくび)

『桜木は 蕾もみんな 膨らんで』
(さくらぎは つぼみもみんな ふくらんで)

『シャボン玉 飛んで壊れて 足濡れて』
(しゃぼんだま とんでこわれて あしぬれて)

『春服や 今やまぶしく 小さけり』
(はるふくや いまやまぶしく ちいさけり)

『春愁や 思い出ばかり 夢ばかり』
(しゅんしゅうや おもいでばかり ゆめばかり)

『雀の子 逃げて行ったり 追って来たり』
(すずめのこ にげていったり おってきたり)

『春の日や 砂場に埋めし 宝物』
(はるのひや すなばにうめし たからもの)

『老いて今 椿の蕾 膨らみぬ』
(おいていま つばきのつぼみ ふくらみぬ)

『月無くも 春の装い 昆陽の池』
(つきなくも はるのよそおい こやのいけ)
コメント
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