俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

彼岸入り

2007年03月18日 | 俳句

『春うらら 按摩器で寝る 幸せよ』
(はるうらら あんまきでねる しあわせよ)

『春の夢 妹の写真の 二千枚』
(はるのゆめ いものしゃしんの にせんまい)

『春散歩 嫁に勝つとも 膝に負け』
(はるさんぽ よめにかつとも ひざにまけ)

『春暁や 嫁との散歩 膝の啼く』
(しゅんぎょうや よめとのさんぽ ひざのなく)

『窓越しの 菫の花の まぶしくて』
(まどごしの すみれのはなの まぶしくて)

『ベランダの 三色菫の 愚痴を聞く』
(べらんだの さんしきすみれの ぐちをきく)

『パソコンの 調子も悪く 春の雨』
(ぱそこんの ちょうしもわるく はるのあめ)

『春おぼろ 法事過多ゆえ 小遣い減る』
(はるおぼろ ほうじかたゆえ こづかいへる)

『亡き人の 思い出つのる 彼岸入り』
(なきひとの おもいでつのる ひがんいり)

『此岸より 彼岸の近き 彼岸入り』
(しがんより ひがんのちかき ひがんいり)

『雪柳 雪降らずとも 雪の如』
(ゆきやなぎ ゆきふらずとも ゆきのごと)

『春晴れや 空の近きに うきうきし』
(はるばれや そらのちかきに うきうきし)

『教え子の 卒業祝の 句をひねる』
(おしえごの そつぎょういわいの くをひねる)

『人生の 卒業まで よく遊べ』
(じんせいの そつぎょうまで よくあそべ)