『春うらら 遊子の心 雲ととも』
(はるうらら ゆうしのこころ くもととも)
『この青き 春の色だよ 永遠の色』
(このあおき はるのいろだよ とわのいろ)
『春の空 見上げる空に 雲があり』
(はるのそら みあげるそらに くもがあり)
『空青く この地も青く 春彼岸』
(そらあおく このちもあおく はるひがん)
『流れ行く 雲を映して 水温む』
(ながれゆく くもをうつして みずぬるむ)
『行く末に 首を傾げて 水温む』
(ゆくすえに くびをかしげて みずぬるむ)
『光浴び 春の野花の 微笑めり』
(ひかりあび はるののばなの ほほえめり)
『うとうとと 春の眠りや 夢うつつ』
(うとうとと はるのねむりや ゆめうつつ)
『春の夢 夢かうつつか まぼろしか』
(はるのゆめ ゆめかうつつか まぼろしか)
『海キラリ 淡き匂いの 花菜畑』
(うみきらり あわきにおいの はななばた)
『木の芽風 吹き抜け通る お堀端』
(このめかぜ ふきぬけとおる おほりばた)
『春彼岸 開花の便り 明日にでも』
(はるひがん かいかのたより あすにでも)
『紫の 似合いたる人 春匂う』
(むらさきの にあいたるひと はるにおう)
『春日傘 駅のホームで 人待ちぬ』
(はるひがさ えきのほーむで ひとまちぬ)
『ぶらんこを 漕げば天地の 近くなり』
(ぶらんこを こげばてんちの ちかくなり)
『校庭の 靜かになりし 春休み』
(こうていの しずかになりし はるやすみ)