HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ホール・ニュー・ワールド

2009年03月27日 | レッスン日記(小中高生)
Kちゃん(小6):
きのう、めでたく小学校の卒業式を終えたKちゃん。
おめでとう!

今年になったくらいから、急に身長が伸び、ほっそりと大人っぽくなって、まぶしいようです。

中学生になると授業も部活もいっぱいになるし、塾にも行き始めることになり、レッスンが今までのようにできなくなる・・・と言っていたけど、なんとか月1とか月2で続ける、というKちゃんです。
夏の発表会は大丈夫かなあ、と 一緒にあれこれ考えた結果、ソロやたくさんの曲を練習して弾くのは無理だけど、お母さんとのデュエットくらいならやれるんじゃない?という結論に達しました。

今練習している、ディズニーの「アラジン」の中の有名な曲「ホール・ニュー・ワールド」を、ピアノとエレクトーンのアンサンブルにしたら素敵だよ、ということで、これをやることにしました。

先週ぐらいまでは、いつものように 右手のメロディーもつっかえつっかえ、それに左手のコードもやっとこさっとこ、足はナシ、と チンタラやっていたKちゃんなんですが。
「塾に入ったら、いきなり春期講習が始まったの。生まれて初めて勉強した」
と言いながらやってきた今日は、なんだかバカに冴えてる。

コードもずいぶん覚えて、パッと押さえられるようになってるし、今日初めて「ルート音じゃないベースが指定されてるコード」をひとつ教えたら、それ以降出るコード出るコード、100パーセント正確なベースを弾いたのには驚きでした。
「今日すごいじゃん! 初めて勉強してアタマ使ったから、アタマが動き出したんじゃない?」
「ふふ、そう。生まれて初めてアタマ使った」
「やっと使うようになったか。眠ってたアタマがやっと起きたね」

な、なんちゅう毒舌な先生だ。せっかく、生徒ががんばってるのに。

でも、この毒舌賞賛も、Kちゃんだからこそ言えるもの。
実は彼女は、とても頭がよく察しもよく、ピアノやエレクトーンもうまいし、先生のブラックジョークも 笑って受け止めてくれる器の持ち主なのです。
ただ、これまでは 努力しないでもなんとかやってこれたから、それに甘んじてグウタラしていた感があり、「もっとがんばればすごくできるのになー」と思ったこといくたびか。
それが進学に伴い、ちょっとピシッとした途端、本来の能力が発揮された、ような感じがします。

4才で出会ってまもなく9年。
ながらく待ちましたが、ついに、ついに花開く時が来たか、Kちゃん?!