Y子ちゃん(小4):
「ブルクミュラー」第3番の「牧歌」です。
Y子ちゃんのために用意してあげたのは、音楽之友社の版で、従来の全音楽譜などに比べ 曲名の日本語訳や 曲の解説なども 現代の子どもにわかりやすく、と配慮されています。
それでも、やはりわかりにくい言葉はあるし、何より19世紀のドイツの音楽ですから、曲の背景だって、日本の子どもたちにとって知らないことばかりでしょう。
「『牧歌』は別名『パストラーレ』といって、広々とした田園風景や、草を食べるヒツジや牛、羊飼いたちの姿が目に浮かぶような、平和でゆったりとした音楽なのよ」というところから説明をします。
「『ハイジ』に出てくるペーターみたいな羊飼いの少年が、ヒツジたちを集めるために笛で呼び寄せる。それからヒツジたちは、チャラン、コロン、と鈴をならしながら、のんびり山の牧場までぞろぞろ歩いていって、一日中草を食べてすごす。」
「ああ~、そういう景色なんだね」
「最後の所をやってみよう・・・今まで、Gのコードで伴奏していたこのメロディーが、いきなりG7になってるね。なんか、感じが変わってる・・・」
「うん、そう思った」
「でしょ。これは、いよいよ曲の最後のクライマックスにかかる、というところなの。
日没に向かって、だんだん空が燃えるように赤くなってきた。そして最後、クレッシェンドの頂点で、大きな夕日がすごい光を投げかけて・・・それからヒツジたちは、またみんな、ぞろぞろ山を下っていくのよ。『めええ~♪』とか言って。だんだん、だんだん、遠くに姿が消えていって・・・・おわり。」
Y子ちゃんの顔は、本当に自分が真っ赤な夕焼けに照らされているように、ニコニコと輝いています。
そして彼女が弾いた、曲のエンディングも、同じようにやわらかく美しく、最後の音に余韻を残して響きました。
イメージすることが、ほんとに生き生きと豊かな感性で心に描けるY子ちゃん。
「ブルクミュラー」には、イメージをふくらませてくれる美しい曲が たくさん入っています。
どんどんイメージを描いて、豊かな表現力を養ってほしいと思います。
「ブルクミュラー」第3番の「牧歌」です。
Y子ちゃんのために用意してあげたのは、音楽之友社の版で、従来の全音楽譜などに比べ 曲名の日本語訳や 曲の解説なども 現代の子どもにわかりやすく、と配慮されています。
それでも、やはりわかりにくい言葉はあるし、何より19世紀のドイツの音楽ですから、曲の背景だって、日本の子どもたちにとって知らないことばかりでしょう。
「『牧歌』は別名『パストラーレ』といって、広々とした田園風景や、草を食べるヒツジや牛、羊飼いたちの姿が目に浮かぶような、平和でゆったりとした音楽なのよ」というところから説明をします。
「『ハイジ』に出てくるペーターみたいな羊飼いの少年が、ヒツジたちを集めるために笛で呼び寄せる。それからヒツジたちは、チャラン、コロン、と鈴をならしながら、のんびり山の牧場までぞろぞろ歩いていって、一日中草を食べてすごす。」
「ああ~、そういう景色なんだね」
「最後の所をやってみよう・・・今まで、Gのコードで伴奏していたこのメロディーが、いきなりG7になってるね。なんか、感じが変わってる・・・」
「うん、そう思った」
「でしょ。これは、いよいよ曲の最後のクライマックスにかかる、というところなの。
日没に向かって、だんだん空が燃えるように赤くなってきた。そして最後、クレッシェンドの頂点で、大きな夕日がすごい光を投げかけて・・・それからヒツジたちは、またみんな、ぞろぞろ山を下っていくのよ。『めええ~♪』とか言って。だんだん、だんだん、遠くに姿が消えていって・・・・おわり。」
Y子ちゃんの顔は、本当に自分が真っ赤な夕焼けに照らされているように、ニコニコと輝いています。
そして彼女が弾いた、曲のエンディングも、同じようにやわらかく美しく、最後の音に余韻を残して響きました。
イメージすることが、ほんとに生き生きと豊かな感性で心に描けるY子ちゃん。
「ブルクミュラー」には、イメージをふくらませてくれる美しい曲が たくさん入っています。
どんどんイメージを描いて、豊かな表現力を養ってほしいと思います。