HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

レッスン後のガールズトーク♪

2012年06月02日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(中1):
保育園の頃からピアノを始めたY子ちゃん。
もう長い付き合いです。
受験のときに1年ほど休学していたので、正味6年間ぐらいでしょうか。
毎週毎週、「Y子でーす!」と大きな声で元気いっぱいにレッスンに来ていましたが、1年間の休学の後にレッスン復帰したときは、落ち着いた声で「◯◯です」と苗字を言ってきて、「ああ、ついに大人になってしまったんだと思ったものです。

中学生になったY子ちゃんですが、大人びてきたところとまだ子どもらしいところが 色とりどりのビーズ玉みたいに混ざり合っているのを感じます。
熱心に練習するところは前とかわらない。
テクニックが向上したし、練習の仕方もうまくなってるところは、大人っぽくなったかな。
でも、曲の表現はまだまだ色気ゼロで、これはまだ子どもだなあ・・・
けれど、彼女なりに少しずついろいろと考えたり感じたりするようになってきたことは、レッスンする私にもいっぱい伝わってきます。

この頃は、レッスンが終わってもすぐには帰ろうとせず、いろんなことを話して行くようになりました。
学校のこと、友だちのこと、部活のこと、その他いろいろね。
ガールズトーク(?)に愉快につき合うんですが、Y子ちゃんとちがって不真面目な先生は、つい「えーっ、そんなこと言われるの。そりゃひどいじゃん。そんなの無視無視無視!」とか
「いいじゃん。そんなのほっといて、好きにやっちゃえば。あとで何か言われたってさ、もうやっちゃったもんはしょうがない。諦めてもらおう」とか 言いたい放題。
Y子ちゃんは、大人らしくない先生のトッピな発言に笑いながら、しみじみ言った。
「すごいね、ボンボン(言葉が)出てくるんだね。うらやましい。Y子は、そんな風に言えないんだもん。思いつかない・・・」
「それは・・・」
私はちょっとビックリして言いました。
「Y子ちゃんが、優しくてきれいな心だからよ。だからイジワルな言葉なんか思いつかないんだよ。いいじゃないの」
「でもね、Y子は」
Y子ちゃんはじれったそうに声を大きくしました。
「それはイヤなの。優しくてきれいな心の人なんてイヤなの。もっといろいろ、言える人になりたいの!」
そうか・・・Y子ちゃん、そろそろ自分のアイデンティティを探し始めたか。
しょうがない。多いに悩みたまえ。
自らの問いに対する答えを探し求めるうちに、あなたの音楽にも色気が出てくるであろう。
パーソナリティーにも鮮やかな彩りが加わってくるであろう。

なーんて、やっぱり私の反応は大人らしくないかもなあ・・・と、ひそかに思うヒバリ先生であった。



Sちゃん大抜擢(ばってき)

2012年06月02日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
先生がWEBで見つけてきた、ちょっぴり難しい「スミレのワルツ」という曲を、少しずつ練習しています。
まだSちゃんに全曲分の譜面は渡していませんが、曲全体の構成としては、全3ページの予定です。
1ページずつ、3種類のワルツが並んで、それを続けて演奏して、1つの大きなワルツの曲になっているのです。
今日は第2ワルツのメロディーを、先週より先まで進めました。
ややこしい複旋律のついた複雑な譜面ですが、Sちゃんは辛抱づよく譜を読んで、鍵盤で音にしてみています。
Sちゃんは、もうかなり大人な練習ができる生徒だと思うんだ。だからがんばってね。

その、大人な実力を信用して、今日はさらに別の新しい楽譜をわたしました。
1つは、Sちゃんの尊敬する先輩 Y子ちゃんと連弾する「アイ・ガット・リズム」のパート譜。
Y子ちゃんにセカンド・パートを伴奏してもらうので、Sちゃんは主にメロディーを弾くファースト・パート(高音パート)です。
先週までは、聞き覚えのテーマと、先生から口で教えてもらった簡単なフレーズだけ弾いていたのですが、今日はちゃんと書いたパート譜を渡されました。
メロディーだけじゃなく、2コーラス目にはちょっとしたアドリブも入っています。
Sちゃんがこのアドリブを弾き、次いでY子ちゃんがBメロのアドリブを弾いて、二人の演奏がかけ合いになる予定。

「うわ、難しい」
Sちゃんはびっくりしたみたいだけど、かっこいいフレーズなので嬉しそうに弾いてみています。

そしてさらに、もうひとつ。
「全員合奏」のピアノ伴奏を、今年はSちゃんにやってもらおうと思います。
今まで、ピアノ伴奏はもちろん、主要なパートはいつも上級生が弾き、下級生たちは簡単な部分だけ参加したりしていましたが、もう、下級生とは言ってもSちゃんだって3年生だ。

今年の全員合奏は、反対に、下級生のみんなに主要パートをやってもらい、上級生にはパーカッションなど軽いパートで応援してもらう、という形にするつもりなんです。
生徒みんなを年齢やキャリアで2つに分けると、Sちゃんは下級生組の最上級生。
だから、全員のバックになる重要なピアノ伴奏を弾いてもらいたい。
というわけで、「メロンの気持ち」というラテン曲の伴奏譜をわたしました。
ある意味大抜擢(ばってき)ですが、Sちゃんなら充分やれると思います。
これを機に、大きく成長してもらいたいです。