HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Tちゃんいいペース♪

2012年06月05日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小5):
先週、発表会のソロ曲「ドランの微笑」が ついに最後まで弾けるようになりました。
今日はどうでしょうか。

「ドランの微笑」は、メロディーの感じから、大まかに3つの部分に分けることができます。
1つ目の部分は、ほかの部分に比べて長く弾いてるわけだから、完成度も高い。
テンポも安定してるし、音にもゆとりが感じられます。
2つ目の部分は、「まちがえないように!」と気をつけてる感じが、まだ少しだけあるかな。
そして3つ目、最後の部分がくると、Tちゃんは急にシフトダウンしてしまいます。
音が合ってるかどうか、ということも心もとなく、テンポもめっきり落ちてしまいます。

「だんだん遅くなっちゃったね~」と指摘すると、Tちゃんは大きく息をついて、
「うん・・・全然自信ない」と言います。

先週、「少しテンポ速く弾いたほうが、かえって弾きやすいよ」と言っておいたのですが、慎重派のTちゃんは、「まちがえないように!」と真剣に弾くと、どうしてもだんだん遅くなってしまうようです。
間違えないように、真剣に弾く、というのは Tちゃんのとってもいいところだけど、曲が仕上がったときには、慎重ばっかりじゃなく、
「ちょっとぐらい間違ってもいいから、テンポや流れを優先して、勢いよく弾く」という練習も必要になってきます。

Tちゃんには、「来週はテンポを上げて弾いてくること」という課題を与えました。
さて、どうなるか。

「ウォーリーズ」の「イン・ザ・ムード」も順調です。
ウォーリーズの中ではただ一人の小学生で、いつも上級生の中で背伸びされられているTちゃんですが・・・
だけど、それもまたとない学習の機会と考え、中学生たちに負けず 食いついていこうね。

映画「アーティスト」観たよ♪

2012年06月05日 | その他日記
本年度のアカデミー賞で 作品賞、主演男優賞など5部門を受賞した映画「アーティスト」。
チケットは公開前からゲットしてたのになかなか行くチャンスがなくて、やっと今日 行ってきました。

無声映画からトーキーへと変遷する時代のハリウッドを舞台としているのですが、これはフランス映画なのです。
そのためか「いかにもハリウッド」のコテコテさがなく、あっさりとエスプリが効いた作品となっていました。

世界中が3DだCGだとエスカレートしている今、あえてモノクロ。
おまけに無声映画。
やられたな、と映画関係者たちが悔しがるような、そんなウィットとセンスがニクイのです
カメラワークにも構図的にも、あちこちにおしゃれな「やられたな感」が見受けられ、小気味よい。
ストーリー的にはベタなので、もしこれが普通にカラー作品で、セリフが語られて、3DやらCGやら使われていたら、とてもつまらない作品になっちゃってたんじゃないかなあ。

世界中の映画関係者や観客の意表をついた、今回の企画だったからこその受賞だったのでしょう。と、私は思っています。
だって、「アーティスト」が無声映画であることもモノクロであることも、みーんなパロディーなんだから。
そしてそれが、映画の舞台設定そのものにそっくりかぶってる、これまたパロディーなんだから。
パロディーがパロディーを生むおもしろさ。お見事。

主演のジャン・ジュダルジャンさんは、WEBや新聞に出てる写真を見て 往年の超二枚目俳優クラーク・ゲーブル(「風と共に去りぬ」のレット・バトラー役)そっくりな、ニヒルでかっこいい二枚目かと思ってたけど、実際の映像の彼はもっとゆるめでした
もともとは芸人さんなんだそうで、生き生きとした身のこなしや ダンスのうまさなどは、「さすがフレンチ・ボードビリアン!」と思ってしまいます。
実際、ダンスシーンもたくさんあり、タップダンスの好きなヒバリとしては、いずれDVD化されたときには入手して、彼のタップを真似して踊っちゃおう、と思っております。

また、忘れてならないのが 主役の落ちぶれた映画俳優の愛犬アギー。
二人はいつでもどこでもいっしょ。
食事のときも、試写会のときも、お泊りのときも。
まるでタンタンのスノーウィーみたいに

アギーなくして、この映画は成り立たないでしょう。
あまりにアギーがけなげでおりこうなので、犬のヒバリは「かわいい」を通り越して「かわいそすぎ」と涙せずにいられませんでした。
幸い、映画がベタなことが救いでした。
でも、アギーは この映画の撮影終了と同時に、映画俳優を引退したとのことなので安心しました。

映画の好きな人、ダンスの好きな人、犬の好きな人、みなさん一見の価値あり。
もうすぐ終わりだけど。