HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ボサ・ノヴァのリズム

2012年06月08日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中2):
発表会に弾く「イパネマの娘」。
曲の山場になる、アドリブの部分を練習しています。
「両手合わせながら、何小節かずつ仕上げていくのがいい、それとも右手だけでアドリブ全部覚えてから、左手を合わせるのがいい?」と聞いたら、Mちゃんは「右手だけさきにやるのがいい」と言ったので、今は右手でアドリブを全部弾くところまで進んでいます。
毎週、まず最初は曲の初めから通して弾いてもらいますが、最初のテーマの部分は本当に上手になりました。
伸びやかで、弾むようなボサ・ノヴァのノリが いい感じで弾けています。
テンポも上がってる!

アドリブも、右手はかなりよく覚えて、いいノリ感で弾けるようになってきました。
「じゃ、右手の最後の方、何度もやって覚えてね。それから、そろそろ左手もやり始めて・・・こんなんだけど」
先生が見本を弾いてみてあげました。
「うわあ~・・・難しい~」
聴いていたMちゃんは叫びました。
「ほんとーに・・・難しいねえ…
先生も言いました。
Mちゃんが、
「だって、どれもリズムがちがうし、同じパターンないし、全然規則性がないんだもん」と指摘しました。
そういえばそうだ。
それがボサ・ノヴァのかっこいいところなんだけど。
こうして譜面に書かれてるのを見ると、確かにパターン分析できなくて、イレギュラーの連続だ。
「覚えるしかないねっ」
Mちゃんはアッサリ言いました。
えらい!
覚えるしかないよ。
でも、覚えたら すごいかっこいいリズム感が手に入るんだよ。
「そうだね。弾けたらかっこいいね!」
Mちゃんのいいところは、大変であっても、元気に「じゃあこうしよう」と向き合うスタンスになれること。
それは、ピアノに限らず何においても大切な資質です。
やらなきゃいけないことは、逃げずにやらなきゃいけない。
どうせやらなきゃいけないなら、元気にやろう。
これです!

コラソン、デ・メロン♪

2012年06月08日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
「こんにちはー」と玄関を開けたとたんに言いました。
「この間教わった歌、まだ覚えてるよ!」

「この間の歌」とは、発表会に全員で合奏する「メロンの気持ち」という歌のことです。
今年は、低学年の生徒中心にして、上級生はラテンパーカッションなどで盛り上げてもらおう、と思っています。
歌の上手なM&M(MちゃんとM3ちゃん)には、それに加えてリフレイン部分を歌ってもらったらいいな、と思い、先週、二人が帰る直前に歌を教えたのです。

 ♪コラソン、デ・メロン、デ・メロン、メロン、メロン、メロン、メロン、コラソン~

もともとはラテンの曲で、コラソン というのは「マイ・スイートハート」みたいな意味らしいです。

調子のいいリズムなので、二人はすぐに覚えて歌いました。
「♪コラソン、デベソ、」とM3ちゃん。
「ちがうよっデベソじゃないでしょ」とMちゃん。
「コラソン、デメロン、だよ。メロン、メロン、メロン、メロン・・・あ~、とまんなくなった」
こうして先週、二人は「コラソン、デメロン、デメロン、メロン、メロン、メロン・・・」と歌いながら帰っていったのです。

そして今日。
M3ちゃんは自信まんまん、
「Mちゃんは、こないだの歌忘れちゃったんだよ。でも私はおぼえてる。♪コラショ、デメロン・・・」
ちがうじゃん~
コラショじゃ民謡じゃん。(どっこいしょー)
せっかくのラテンミュージックが台無しだ。

さて、M3ちゃんのソロ曲は ショパンの「ワルツホ長調」です。
先週、Bメロに進んだところが芳しくなかったので、「しっかりやっといで!」とおこられました。
今日はがんばって練習してきて 汚名を返上し、さらに先へ進めることになりました。
次のCメロは、いかにもショパンらしい軽やかなパッセージです。
先生に弾いてもらって、M3ちゃんは
「うわ~・・・難しい・・・」と茫然。
「でも、たった3段だから。この3段だけがんばったら、あとはほら、もとのメロディーに戻って、そのままずっと同じなんだから」
譜面を確認して、M3ちゃんの顔がパアア・・・と輝きました。
「やったー お得・・・」
そうそう。もうひと踏ん張りだから、がんばろうね。