楽譜。
すごく便利なもの。
すごく役にたつもの。
だけどある意味、すごく邪魔なものだったり。
ヒバリ先生にとって楽譜とは、そんな感じかなあ。
ピアノを弾く人たちみんなに欠かせない楽譜ですが、その楽譜に対峙する人のタイプが、ヒバリの分析では大きく二つに分けられています。
世の中には2種類のピアノ弾きがいる。
弾く時に「楽譜から」目が離せない人
弾く時に「手から」目が離せない人
byヒバリ先生
「楽譜から目を離すと不安で、ずーっと見てないと曲がわからない」という人。
一方「手を見てないとミスタッチしてしまう。楽譜を覚えてから、きっちり手を見て正しいキイを弾かないと不安」という人。
楽譜を見る、手を見る、どちらにも利点があるので、時と場合に応じて両方出来るに越したことはないんですが、生徒のみなさんを見ていると、どうもどちらかのタイプに属してしまう、という人がほとんどで、面白い現象です。(といっていいかどうか)
それでも、複雑なピアノ楽譜とかならいざ知らず、単純な練習曲やシンプルなメロディー譜などは 視奏できた方がいいですし、慣れればどんどん上達しますので、恐れずやってください。
ポイントは、「今弾いている所よりどんだけ先を見ているか」です。
今、1小節目の最初の音を弾き始めたとしたら、目は すでに1小節目の半(なか)ば、あるいは2小節目を見ています。
1段目の最後の小節を弾いているとき、目は、もう2段目を見ています。
こうして、「先を見ながら弾いていける」のが上手な視奏といえるのです。
カラオケの画面を見ながら歌ったことのある人なら分かると思いますが、たまに 歌詞表示のタイミングの悪いカラオケがあって、今歌う部分に来て初めて その歌詞が表示されるので、それじゃ音楽に合わせて歌えない、ってことがあります。
タイミングの良いカラオケなら、メロディーが次のフレーズに入る その少し前に次の歌詞が表示されるので、それを読み取って テンポ良くメロディーに合わせて歌うことができる…
それと同じです。
「次のフレーズを、その少し前に読み取りながら進んでいく」ことが必須。
これは、意識して行うものでもなく、たくさん視奏しているうちに、弾いている所より先を見ている自分に気がつく、ってことだと思います。
そしてその時には、かなり視奏が上手になってる、ということなのです。
そうするのが難しい場合は…
うーん…
やっぱ「指さし棒」かな…