カスキ(1885-1957)は、北欧フィンランドの作曲家です。
「夜の海辺にて」は彼の代表作で、母国フィンランドでは知らない人はないというほど有名ですが、日本ではまだそれほど知られていなくて残念です。
ザブーン…
ザブーン…
遥(はる)か沖から打ち寄せる波のような低音アルペジオ。
遠い記憶を呼び覚ますような、どこか懐かしく切ない旋律。
足元の水際にレースのように寄せては返すさざ波。
途中でキラキラときらめく高音は、つかの間雲の切れ目から姿を現した月の光のよう。
太古の昔から ずっと変わらない海。
今もまた、広々と見渡す暗い海に、波はいつまでも打ち寄せるのでした…
ザブーン…
ザブーン…
こんな感じです。
ドクターに「これどうですか」とご紹介したらすごく気に入ってくれて、何ヶ月もかけて丁寧に練習してきました。
今回レッスンしてみたら、もうすごくいい。ドクターにぴったり似合ってる。
「もう言うことナシ!完成です」
と合格になったんだけど、そのあとヒバリはドクターに言いました。
「もう1回、弾くのってイヤ?」
先生としてレッスンで聞く時は、間違いがないかとか、音色は、リズムは、とか アラ探しみたいに聴き耳を立てる感じになってしまう。
「せっかくだからもう一度、『お客さん』として聴かせてほしいのでお願い」
ドクターはがんばってもう一度弾いてくれました。
8月の暑さも、陽が落ちた今は 少し鎮(しず)まって… 夏の終わりにぴったりの「夜の海辺にて」。
最高です。
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