ひまわりちゃん(中1):
レッスン室に入って「あっ、何コレ?!」
ピアノの下にセットしてある「補助ペダル」を見つけました。
さっきまで低学年のレッスンが続いていたので、補助ペダルがそのままになっていたのです。
「『補助ペダル』だよ。ちっちゃい子が使う」
と聞いて、
「へー、初めて見た!こんなのあるんだ」と、上から見たり横から見たり、手で押してみたり、興味しんしんです。
「なるほどー、こうやってペダルを上から押すわけね。なるほどなるほど」
「ごめんね、つけっぱなしになってて。今はずすから」と片づけようとしたら
「え、待って。私も使ってみたい」と言い出すではないか。
え〜、チビッコたちが使う『補助ペダル』だよ?
いくら小柄でも、中1のひまわりちゃんには いらないんじゃ
「いいのいいの」
ひまわりちゃんは、うきうきと「補助ペダル体制」を整えました。
こんな高くなってるペダルを踏むには、トムソン椅子を一番高くして、と。
ひまわりちゃん、椅子に座って補助ペダルに足を乗せてみて、
「ちゃんと踏めるねー。…でも椅子が高すぎて、ヒザがつっかえちゃうね」と少し後ろに下がってヒザを手前に避(よ)け、そして弾きました。
ショパンの「別れのワルツ」を。
切なく優雅な、大人っぽいワルツ。
年齢の割に指の長い、大きく広がる手。
小柄な姿。
台に乗って大きく持ち上がったヒザ。
それらが渾然一体となって、一種独特なビジュアルとサウンドを醸(かも)し出していくのでした…
HP HIBARIピアノ教室
Facebook Hibari Music Lesson
Youtube HIBARI PIANO CLASS