三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

中学生に日本の伝統芸能を見せること。

2005年03月03日 | 三味線のはなし
BATI-HOLICの学校公演に参加してきました。
はじめて埼玉へ行きました。

中学校の芸術鑑賞会での公演です。

予想外に大歓迎で、すごく盛り上がってくれました。

やっぱり、できるだけ早いうちに、
日本の伝統芸能に生で触れることが大切だと思うのです。
どんなにいいものでも、録画とか録音では良さって伝わりにくい。
ちょっとぐらいレベル低くても、生で触れたほうが、
ダイレクトに伝わると思うのです。
とくに、和太鼓は生でなきゃダメでしょう。
太鼓が生み出す震動を身体で感じること、これに尽きます。

日本の伝統芸能を音楽教育に取り込もう、という動きは
少しずつ出てきてはいるけれど、
なかなかその面白さを伝えるところまではいってないんじゃないかな。
現場の先生が、本当に、その芸能を好きで、すばらしいと思っていなければ、
絶対に伝わらないと思う。
大事なのは、いろんなことを教えることじゃなくて、
きっかけを与えることだと思うのです。
今まで知らなかったけど、これって面白いかも、と思ってくれたら、
そう思うきっかけを創ることが出来たら、
その先は、きっと自分で探すと思うから。

だから、今日の公演はすごく良かったと思います。
今日、聴いてくれた子どもたちが、その一部であっても、
日本の伝統芸能も面白いな、って興味を持ってくれたら
すてきだなと思うのです。

私も、もっと早く津軽三味線に出会える機会があればよかったと思う。
きっかけをたくさん用意することが大事。
だから、私は、単に、津軽の唄だけをやればいいとは思えないのです。
普通は三味線と出会うような場所じゃないところで、あえてやっていきたい。
そこで、今まで三味線知らなかった人たちに聴いてもらって、
その中で1人でも2人でも、いいな、と思ってくれる人がいたら、
うれしいのです。

コメント
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