三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

理想的な津軽よされ節。

2006年06月12日 | 三味線のはなし
思いっきりマニアックな話で。

津軽の唄というのは、本当にいろいろで、
同じ唄でも、唄い手によってずいぶん変わってくるものです。
といわれても、実際に聴き比べでもしてみない限り、
実感としては分からないとは思いますが。
けど、本当に、面白いぐらいに違うんですよ。
というか、そこが面白いところです。

で、その中から今日は、よされ節の話。

津軽よされ節は、一般的には、じょんから節ほど有名ではありませんが、
津軽三つもの といわれる、津軽の三大民謡の一つに数えられる唄です。

よされ節も、唄い手、弾き手によって雰囲気はだいぶ違いますが、
これに関しては、絶対に! 竹山さんがいい。
と私は強く思うのです。
それはまぁ、どの曲でも究極的には竹山さんがいちばん好きなんだけど、
ヨサレはまた特別。
あの渋さは、他の人にはない。
で、唄は、須藤雲栄さんが唄ってるのがすごく好きです。
竹山さんの5枚組CDで聴いたのですが、
歌詞も好きだし、三味線の雰囲気に合ってる。

で、この、渋い感じを一生懸命練習してて、
“いまどき、これだけ竹山に傾倒して弾いてる奴はいない”と絶賛されたこともあり、
(ただし、曲弾きはまだまだやね、とも言われたけど)
私にとっては、ものすごくこだわりの一曲です。
ただ、あまりに渋くて一般受けは望めないので、
滅多にライヴで演奏することはないのですが。
それだけ、妥協したくはない曲、ということです。

興味のある方は、一度聴いてみてください。
(5枚組のはamazonでは入手不能のようです)
    
     ↓

決定版 日本の民謡2 青森


そういうこだわりについて、きちんと話し合える、
それが正しい仲間の姿だと思うのは、私だけですか?
コメント (2)
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