BATI-HOLIC公演でした。

花園といえば、和太鼓ドンの自主公演で行きましたが、
そのすぐ近くにこんな大きなお寺があるとはつゆ知らず。
ほんとに境内広くて車で走れるんですよ!
今日の演奏テーマは“天空の響き、祈りの音”。
ん~…難しい注文です。
私のイメージでは、祈りの音にもっとも近いのが《三味線よされ》。
曲に込められた嘆きを感じます。
あのタメの間の中に、情念を感じるのです。
嘆き、哀しみ、苦しみ、辛さ、を抱えながら、
それでも生きてゆくという想いが、
あの曲にはあると思えてならない。
竹山さんがもっとも愛した曲というのもあって、
三味線よされは哭き三味線の真骨頂だと思います。
いわゆる曲弾きをやると、どうしても自己顕示欲が出てしまいます。
これすごくない?どうよ!みたいな精神性です。
だから、今日は敢えてヨサレ。
一般受けしないと百も承知でヨサレ。
これは自己満足なのでしょうか。
ヨサレは、私の津軽ものレパートリーの中で、いちばん自信ありますが、
いちばんウケない曲でもあると思われ…。
津軽訛りのリズムの濃い曲なので、初めて聴く人には非常にとっつきにくいのです。
ハマってくると、そこがたまんないわけですが。
そんなわけで。
私にしては珍しく、お客さんの反応そっちのけな演奏してしまいました。
もしかして、派手な曲弾き期待されてたんだったら、
申し訳ないことをしてしまいましたが、それはまた別の機会に…。
でも、私はすごく気持ち入って弾けました。
やっぱり好き。大好きです。もっと、しょっちゅう弾いてもいいなぁ。