三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

三月の招待状。

2011年03月31日 | 三味線のはなし
 

角田光代の小説『三月の招待状』の中に、
34歳の充留をさして「体の一部、どっかまだ学生だったころのままだ」という表現があって、
ああその感覚、すごくよくわかる、と思った。



今日は大学の指導教官の研究室の閉所式でした。

もう10年以上、何かといえば通った部屋。
大切なものをたくさん得られた場所。
私のもうひとつのHOMEでした。
ここがなければ今の私はなくて、
じゃあ、どんな私になっていたのかなんて
怖ろしくて想像もできない。

卒業してからも、
ここへ来る度、
いつまでも舞台を捨てられない自分でも良いんだと、
何度も勇気づけられました。


先生から五線紙をいただきました。
これからも曲を書き続けろよ、
という無言のエールと受け取って頑張ります。



閉所式、といっても
お茶飲んで世間話してただけで、
きっと、本当に寂しくなるのはもう少し経って、
もうあの部屋には何もなくて誰もいなくて
思い立ったから会いに行けるわけじゃないんだと
ふと思い出したときなんだろう。

でも、ゼミの輪はこれからも続いていくと信じてます。



オマケ。


懐かしい院生室を覗いてみた。
パソコンが並んでたり、電子レンジがあったり、
私たちの在学中とはずいぶん変わってましたが、
このゾウさんは、
ポケットにコピーカードが入ってるところまで変わってなかった。
君はずっとそのままでいてくれ。
コメント
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