角田光代の小説『三月の招待状』の中に、
34歳の充留をさして「体の一部、どっかまだ学生だったころのままだ」という表現があって、
ああその感覚、すごくよくわかる、と思った。
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今日は大学の指導教官の研究室の閉所式でした。
もう10年以上、何かといえば通った部屋。
大切なものをたくさん得られた場所。
私のもうひとつのHOMEでした。
ここがなければ今の私はなくて、
じゃあ、どんな私になっていたのかなんて
怖ろしくて想像もできない。
卒業してからも、
ここへ来る度、
いつまでも舞台を捨てられない自分でも良いんだと、
何度も勇気づけられました。
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先生から五線紙をいただきました。
これからも曲を書き続けろよ、
という無言のエールと受け取って頑張ります。
閉所式、といっても
お茶飲んで世間話してただけで、
きっと、本当に寂しくなるのはもう少し経って、
もうあの部屋には何もなくて誰もいなくて
思い立ったから会いに行けるわけじゃないんだと
ふと思い出したときなんだろう。
でも、ゼミの輪はこれからも続いていくと信じてます。
オマケ。
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懐かしい院生室を覗いてみた。
パソコンが並んでたり、電子レンジがあったり、
私たちの在学中とはずいぶん変わってましたが、
このゾウさんは、
ポケットにコピーカードが入ってるところまで変わってなかった。
君はずっとそのままでいてくれ。