三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

津軽の塩釜。

2015年02月19日 | 三味線のはなし
数日前から「塩釜甚句」が気になり始め、
思い出そうとするのに、
なぜか「嘉瀬の奴踊り」が脳内再生されて邪魔をします。

私が聴きたかったのは
唄:須藤雲栄,三味線:高橋竹山の塩釜甚句。
試聴できるので、ぜひ聴いてみてください。
このお二人の演奏は、私の理想です。

決定盤 津軽三つ物(じょんがら、小原、よされ)全曲集
日本コロムビア


しかし…ちょっと待って。

塩釜、って宮城?

でも、この唄は津軽の地名が出てきたりして
いかにも津軽民謡ですけど??



しらべてみると、これは

津軽塩釜甚句

と呼ばれるらしい。



宮城にも塩釜甚句という唄はあって、
南部あいや節→塩釜甚句(宮城)→津軽塩釜甚句、というふうに
伝播し、形を変えていったのだそう。

民謡のこういうところは本当に面白いなと思います。

ちなみに、この津軽塩釜甚句が津軽小原節の元唄です。


黒潮の民。
黒潮に乗って伝わっていく唄たち。
学生時代を思い出します。
ゼミの新年会、やらなくっちゃ。(もう2月だけど。気にしない。3月になっても平気だ。)

コメント
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