三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

得意分野を伸ばすだけではいけない。

2016年12月20日 | 三味線のはなし
年齢が二桁に乗ったあたりから
今風にいうならば“こじらせ”てたに違いない
面倒なお子だったと思うのですが。

何でもできるのがいいんだ、みたいな
教師の言いぐさとか
バカじゃないのーと本気で思ってました(笑)
勉強もスポーツもできてー
活発でお友だちがたくさんいてー
何にでも積極的に一生懸命、
とか。
いやいや、あり得ない。
いくらがんばっても人並みにしかなれないことに時間をつぎ込むよりも
自分の得意なこと、好きなことに集中した方がよくない?
って小学生にして人生観が定まってしまいました。
悪い教師に当たってしまうと
子どもはこんなふうに歪んでしまうというサンプルですね。

しかし。

人生のその他の場面ではきっとそれでよかったと思うけれど、
三味線については、それではいけない。

日曜の舞台で思いました。

一の糸が鳴らなさすぎる。

叩き三味線をやらない、ということと
ちゃんと三味線が鳴る、ということは
まったく別のことです。

もうちょっと一生懸命やらないとまずい。

でも、私の十九の恋人(三味線)は
三の下ツボの音色が最高なの。
きゅんきゅん響く。
この音!っていう音がする。

それはきっと、そっちばかり練習してんだろうなぁ。


ときどき、こうやって我に返ることが大事。


コメント
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