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三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

どこまでやるのか。

2017年05月20日 | 鑑賞
ギリヤーク尼ヶ崎のドキュメント、
再放送されてましたね。

86歳の伝説の大道芸人。
病気で日常生活も一人ではままならないのに
毎日公園に出かけてトレーニングして練習をする。
その精神力。いや、その執念。
今日はしんどいし、やめとこ。また明日しよ。
ってこと、私なんかしょっちゅうだけど、
違うのだ。

人は誰しも老いる。衰える。
全盛期のパフォーマンスが出来なくなったとき、
人前に出ることをやめるのか、
それでも最後までやり続けるのか。

それは価値観の問題であって
どちらが正しいわけでもないと思う。
ただ、私はやめられないだろうし、
私の愛する人たちにも長く長く出ていてほしいと思う。
そこらへん、ゆっこちゃんとは完全に意見が別れるとこなんだけど。

ギリヤーク尼ヶ崎の新宿での念仏じょんがら。
凄まじかった。
涙が止まらなかった。
生きることと芸とが分かちがたく一体になっている
そういう人はどんどん少なくなっていくだろうけど、
その魂の表現には心を直に揺すぶられる。
もう上手下手を超越した何か。
楽しいとか美しいだけが、芸能ではない。
私には持ち得ないもの。

昔、この人のパフォーマンスには
投げ銭に札束が入ると千休さんから聞いたけど、
然もありなん。

でも、本当にいちばんすごいのは
この人を支え続ける弟さんだと思いましたけど。


コメント
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