三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

アンチフィクション。

2020年08月13日 | 鑑賞
遅ればせながら
DULL-COLORED POP『アンチフィクション』の感想など。



昨年、「福島三部作」を観た劇団DULL-COLORED POPの新作で
作・演出の谷賢一氏による一人芝居。
これは東京で数日間、観客を入れての公演も行われ、
また、有料配信も行われた。
私は千秋楽の公演をアーカイブ配信で観ました。

配信って、部屋のパソコンの小さな画面で見るせいもあって、
いろいろ他のものが目に入ったりして集中しにくいのだけど、
この作品は引き込む力が強くて、すごく集中して見てた。
約70分、というのも
劇場だと短く感じるかもしれないけど、
配信としては適度な長さだったかも。

このコロナ下、
劇場で演劇の公演を行うということが
今も非常に困難な中で、
人はどんなものが見たいと思うのだろうか。
恋愛劇?古典劇?ミュージカル?
それは”演劇”でなくてはいけないか?映画?小説?
そして、作家は何を書きたいと思うのか。
これは、演劇に限らず、音楽でも同じ問いが成り立つだろう。
今、どんな音楽を求めているか。と。
その問いと葛藤は、まさにアンチフィクション。
リアルな感情であり姿だと思う。

私自身は思いのほか早く、ライブに復帰してしまったから
自分にとっての音楽、演奏のあり方を
突き詰めて考える前に動き出してしまったけれど、
本当はもっとしっかりと向き合うべきなのだ。

この状況で、みんな悩んでいるし苦しんでいるし、
その悩みも刻々と変化していく。
それでも人生は、いつか必ずやってくる終わりのその時まで続くし、
生きている限り舞台から離れられない人たちもいる。
もがく時は思いきりもがけばいい、
とことんまでやって、その先に何かが見えてくるまで。
諦めないで、それぞれの場所で、それぞれのやり方で。
どんなに困難な時があっても、今まで芸能は消えてなくなりはしなかったし、
これからも在り続けるだろう。
みんなでその先を見たい。
みんなのその先を見たい。


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►演奏予定
 8月24日(月) 古今東西「弦」MEETING@西院GATTACA
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
コメント
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