NHKの「ストーリーズ」というドキュメンタリー番組で放送された
「あるジャズマンの物語~What a Wonderful "音" Life」を録画鑑賞。
病気で聴力を失い、人工内耳の手術をしたベーシスト。
会話は聞こえるけれど、メロディーは聞こえない。
ドラムのリズムは聞こえるけれど、
相手の演奏するメロディーはもちろん
自分の演奏している音も聞こえない。
それでも、ちゃんとライブが成立している。
知らずに聞いたら、何の疑問も持たずに
いたって普通のジャズライブだと思い込んでしまうくらいに。
ものすごく不思議だ。
音の記憶があっても、そんなに弾けるものなんだろうか。
私は三味線を弾くとき、自分の音を聞きながら勘所を取ってる。
手のポジションだけでは音を取れないと思う。
ウッドベースも同じフレットレスの楽器なのに
あれだけ正確なポジションを手だけでとれるのか…
そういうのは以前から不思議ではあって、
三味線弾きはプロでも勘所が外れることがあるのに
バイオリンのような洋楽器の人はピッチが狂わない。
何か違う練習法があるのか、ないのか。
というようなことは時々考える。
でも、この番組を見ていて
いちばんステキだと思ったのは、
聴力を失ったベーシストに
セッションを持ちかけたサックス奏者。
音楽を諦めるしかないような状況なのに
その声掛けがあったから
希望や生きる力が生まれたのだろうなと。
音楽はやっぱり人だなと思った。
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►演奏予定
9月10日(木) 天Q邦楽の宴@京都・天Q
9月13日(日) 猫と蛇 Shamisen vs Sanshin @祇園しんうえもん
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