三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

あるジャズマンの物語。

2020年09月08日 | 鑑賞
NHKの「ストーリーズ」というドキュメンタリー番組で放送された
「あるジャズマンの物語~What a Wonderful "音" Life」を録画鑑賞。

病気で聴力を失い、人工内耳の手術をしたベーシスト。
会話は聞こえるけれど、メロディーは聞こえない。
ドラムのリズムは聞こえるけれど、
相手の演奏するメロディーはもちろん
自分の演奏している音も聞こえない。
それでも、ちゃんとライブが成立している。
知らずに聞いたら、何の疑問も持たずに
いたって普通のジャズライブだと思い込んでしまうくらいに。

ものすごく不思議だ。
音の記憶があっても、そんなに弾けるものなんだろうか。
私は三味線を弾くとき、自分の音を聞きながら勘所を取ってる。
手のポジションだけでは音を取れないと思う。
ウッドベースも同じフレットレスの楽器なのに
あれだけ正確なポジションを手だけでとれるのか…

そういうのは以前から不思議ではあって、
三味線弾きはプロでも勘所が外れることがあるのに
バイオリンのような洋楽器の人はピッチが狂わない。
何か違う練習法があるのか、ないのか。
というようなことは時々考える。

でも、この番組を見ていて
いちばんステキだと思ったのは、
聴力を失ったベーシストに
セッションを持ちかけたサックス奏者。
音楽を諦めるしかないような状況なのに
その声掛けがあったから
希望や生きる力が生まれたのだろうなと。
音楽はやっぱり人だなと思った。


▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►演奏予定
 9月10日(木) 天Q邦楽の宴@京都・天Q
 9月13日(日) 猫と蛇 Shamisen vs Sanshin @祇園しんうえもん
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする