三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

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グルーヴとニュアンス。

2021年05月22日 | 三味線のはなし
こんな記事を拝見。


この中で、興味深かったのは
音楽の要素として「メロディ、リズム、ハーモニー、ニュアンス(歌い方)、グルーヴ(ノリ) 」の5つを挙げているところ。

一般的には、音楽の三要素として
「メロディ、リズム、ハーモニー」と云われるところに
「ニュアンス」と「グルーヴ」を足している。

三味線を弾く上では、その2つの方がむしろ大事。
三味線で音楽を作るのに、「ハーモニー」は本当に必要か?
というのが、ずっと前から考えていること。

そもそも、音楽の三要素という考え方自体が
西洋音楽のものであって、絶対でも普遍でもない。
先日のブログでも紹介した『ジャズの歴史物語』の中で、
黒人音楽にはハーモニーという概念がなく
ジャズにおけるハーモニーは西洋音楽から取り入れられた要素だ、
という説明があって、それもなかなか面白いと思った。

 

ハーモニー、とくに3度を重ねる和声は
基本でもないし理想でもなく、
一つのあり方にすぎない。

だから、ハーモニーに支配されないで音楽を作りたいなと思っている。
響喜の「娘道成寺」とか
EN「SALOME」の通称アラビアンナイトあたりは
その路線で成功してると思っているし、
その意図とか面白さを理解してくれる人もいる。

そういうのを、またちゃんと作りたい。
まず自分が納得できるものをやろう。
文化庁長官はあんなことを云うておりますが、
大勢に受けるより大事にしたいこともあるさ。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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