三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

”物語”の力。

2020年08月07日 | 三味線のはなし
先日、
例によって例の如く
初代高橋竹山の話をライブでしたところ、
懐かしい名前を聞いたなーという方があったので
終演後に少し話をしました。
その方は、生で演奏を聴いたことはないけれど
70年代の竹山ブームの頃に本を読んだことを思いだした、と。

 
なんだか、その話を聞いて、
当時の竹山ブームの背景には
盲目の門付芸人が苦労の末に名人になったという”物語”が
あったのかなと思ったりしました。

ブームを支えたのが”物語”の力だったのなら、
物語の主人公だった人がいなくなったあと、
音楽だけが残るのは難しかったのかもしれない。
結局、津軽三味線は竹山から離れて
叩き三味線に席捲されてしまった。

人は音楽を聴いているようで
実は音以外の要素、”物語”やビジュアルなどを
無意識に一緒に吸い込んでいるのだろう。
音楽をシンプルに受け取ることは、なかなか難しい。

もちろん、”物語”を抜きにしても
高橋竹山は不世出の名人です。
学生の頃、CD買ったりコンサートに行ったり
いろんな津軽三味線奏者を聴きまくって、
山田千里の叩き三味線に感激したこともあったけど
私のファイナルアンサーは竹山です。
あの音が理想。
そして、これはもちろん個人の意見です。(笑)


▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫
►演奏予定
 8月24日(月) 古今東西「弦」MEETING@西院GATTACA
 詳しくはこちら
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四匹の鬼、初陣。 | トップ | EAST LOOPのコットンマスク。 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

三味線のはなし」カテゴリの最新記事