もう一作、川本喜八郎の人形アニメーションの話を。
今昔物語集に題材をとった『鬼』という作品。
知らずに見たのですが、
音楽が鶴澤清治師!!
この三味線が素晴らしかった。
伴奏というよりも、三味線が物語を動かす力になっている。
さすがの一言。
あまりによかったので
3回ぐらい繰り返して見てしまい、改めて思う。
義太夫三味線は語りから独立して活躍する場を
もっと広げた方がいい。
声や言葉の力はとても強いから
語りが入ると、どうしても伴奏楽器と認識されてしまう。
でも、実際には三味線だけでも物語を描く力は十分にあるし、
速弾きとかのテクニックだって相当なもの。
津軽三味線は唄から離れて独奏楽器として確立したことで
今のような人気になっていると思う。
だから、義太夫三味線も器楽としてアピールすることを
もっとやったらいいと思う。
古典ができることはもちろん絶対に必要だけれど、
それだけでは義太夫節は先細りにしかならない。
私は義太夫節が好き、というよりも
あの三味線の音が好きで弾き始めたから尚更そう思う。
こういう物語性のある異ジャンルとのコラボは
単に独奏で聞かせるよりも義太夫三味線の良さを
十分に発揮できる場になりうる。
とにかく、埋もれさせたくない。
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►演奏予定
8月29日(土) メスキータに捧ぐ@京都Annie's Cafe
9月10日(木) 天Q邦楽の宴@京都・天Q
9月13日(日) 猫と蛇 Shamisen VS Sanshin @祇園しんうえもん
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