三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

『越後瞽女ものがたり』。

2022年09月25日 | 読書
瞽女(ごぜ)とは
盲目の女性の旅芸人のこと。
数人のグループで旅をし、
三味線を弾いて唄をうたった。

 
盲目の旅芸人、といえば
津軽三味線のルーツであるボサマも同じであるし、
津軽三味線には瞽女の芸の影響があるという説もある。
瞽女はかなりしっかりした組織を持っていたし
旅の仕方も師弟関係も、津軽のボサマとはずいぶん違うが、
口説もののレパートリーなど共通するものもある。

何にしても、盲人と三味線とは
深いつながりがあった。
津軽三味線は盲人の手を離れて
音楽もすっかり変わって、現代に生きている。
瞽女の芸は、今も僅かに継承している人も
いることはいるけれど、瞽女自体は消えてしまった。
人の生活が変化すれば
生業も芸能も娯楽も変わっていく。
新しく生まれるものもあれば
消えていくものもあるだろう。
淘汰されていくというのは
ある意味では必然で自然なこと。
形だけ残したとしても
もっと奥底にあった何かは再現できなくなっていく。
あらゆる芸能において、そうなんだろう。
それでも、知っておくこと。それだけは。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 10月7日(金) 三味線三昧@京都・天Q
 10月15日(土) 義太夫体験教室@一心寺
 10月16日(日) 岡崎ワールドミュージックフェスティバル
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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