三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

三味線の撥って必要なんですか?

2016年10月27日 | 三味線のはなし
上海音楽院の趙先生のお話を聞きました。

中国でも
自国の伝統音楽は西洋音楽に押されていて
その現状、未来を憂える話題の中で、

琵琶の撥は必要なんですか?
ピックではダメなんですか?

とか言ってしまう若者がいる、と。


そう!
いるんですよ。
三味線についても同じ。

何でそんな大きくて使いにくい撥なんですか?
ピックで弾けば楽じゃないですか。

とか言われたことある!!


そんな訳ないでしょうが。

三味線の魅力のひとつは撥音だ。
ジャンルによって撥の形状が違うのも、
求める音に合う撥を追求した結果だ。
中でも義太夫三味線の撥音、撥遣いの表現力は本当に凄い。
あの強さをピックごときで出せるわけがない。

本当に残念と言うか
もう悔しいと言うか。

何で
どうしたら
三味線の良さを伝えられるんだろう。


とにもかくにも
三味線には撥が必要なんです。

撥がなかったら
必殺仕事人にもなれないでしょ。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 六段の重ねかた。 | トップ | もう唄うしかない。 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

三味線のはなし」カテゴリの最新記事