自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツマグロヒョウモン,産卵から孵化へ(2)

2020-05-01 | ツマグロヒョウモン

4月30日(木)。予感が当たりました。プランターにツマグロヒョウモンのメスがやって来て産卵を始めたのです。居合わせることができたという偶然はふしぎでも,幸運でもあります。

この日はアゲハの庭園のパンジーでも観察。これについては後日記事にアップします。まずはプランターの方から。

産卵するかなと思ったら,まずは吸蜜。

 

プランターのすぐ傍の地面に降りました。そこに生えたホトケノザのところに行って,石に産卵。ツマグロヒョウモンがスミレのなかま以外のものに産卵するのはよく知られた話です。産卵場所はじつにファジーなのです。孵化した幼虫はどうやって生きていくのやら。

 

ごく小さな草にも産卵。葉裏に産み付けました。

 

舞い上がったチョウはまたホトケノザのところで産卵。

 

産卵を終える舞い上がってどこかに行ってしまいました。と思っていると,また戻って来て,今度はパンジーに着地。そうしてそこに産卵。

 

またまた舞い上がって,またまたホトケノザに行き産卵。

 

何度も何度も。

 

あとでホトケノザを見ると,なつかしい卵が産み付けられていました。

 

産付日がはっきりした卵なので,孵化までの経過観察はわたしにとってとても役立ちます。

産付場所がファジーな理由はたぶん学術的にもまだ解明されていないのでは? 自分勝手に解釈すれば,たくさんの幼虫のいずれかが確実に生き延びてくれるように,スミレ類の近くに散布するように,ばら撒くように産み付けるのではないでしょうか。もしかすると,スミレのなかまが生えてき来て,そこにたどり着ける幼虫がいるかもしれません。同じ株にたくさん産み付ければ,食欲旺盛な幼虫のこと,競い合って食べ結局幼虫たちが全滅に至ることもあり得ます。

まあ,そんなところなのではと想像しています。

 


ヒメウラナミジャノメの給水行動

2020-05-01 | 昆虫

4月29日(水)。畑で畝づくり。いつものように有機石灰,化学肥料,堆肥を撒いて耕していると,わたしの横にヒメウラナミジャノメが着地。給水のためです。ミネラル分を補給しているのです。過去にもこの場面を目撃したことがありますが,こんな近くに来るとは!

作業を休んでさっそく撮影開始。気づかれないようにしなくては元も子もありません。

 

反対側からも。

 

慎重にしたつもりなのに,舞い上がってしまいました。残念! と思っていたら,また戻って別の地点に着地。

 

ワークングディスタンスは5cmといったところ。逆光下で,吻が光っています。

 

うれしいことに結果としては,長い間そこにいました。うんとうんと近くにまで寄って行って,撮影できました。

 

こういう畑仕事は大歓迎!