パンジーやビオラは,今どきの花壇を彩る代表的な草花。華やかで,色とりどりなのがこの花の特徴です。
そんな花なのに,訪花昆虫がごく少ないのはとても不思議なほど。時間をかけて確かめたらそうではないのかもしれませんが,パッと目に付く数といったら,ほんとうに少ないのです。なのに,実がちゃんと,そしてたくさんできます。つまり,花の色で虫を誘い,送受粉を手伝ってもらっているのです。昆虫と花との関係に関心を持ち続けるわたしには,その間の事情がどうも合点いきません。
そんな中,我が家のプランターでコアオハナムグリを見かけました。初めて見る光景で,わたしには特ダネです。
頭を突っ込んで懸命に食餌中です。脚先が柱頭に触れています。そこには花粉が!
よっぽどおいしいのか,おなかが空いているのか。
しばらくして頭を出しました。そこには花粉がいっぱい!
ハナムグリのこの行動は受粉に多少は貢献しているでしょうが,ハナムグリが代表的な訪花昆虫とも思えません。いよいよ謎が深まります。