自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アカタテハ,蛹の受難 ~アオムシコバチ~

2020-05-29 | アカタテハ

あれほどたくさんのアカタテハの卵を見て,いくつも孵化を観察したことを思い浮かべると,相当たくさんの蛹ができると思われます。石垣のカラムシを見ると,あちこちに葉を綴ってつくられた巣が目に付きます。

中が見えなくても,外から軽くつまむと蛹になっていることがよくわかります。隙間をつくってそっと中を覗くと,蛹がぶら下がっています。

 

中には,隙間がある巣もあり,蛹が入っているのが一目で確認できます。ところが,蛹の表面をよく見ると……。

 

アオムシコバチがいました。どうやら卵を産み付けている様子です。

 

これは無残な結果が想像できます。

 

自然の摂理はいつも厳しい!

 

 


今どき,クロアゲハの卵期間(3)

2020-05-29 | クロアゲハ

5月26日(火),午前8時。産付後116時間が経過。相当なところまで変化してきた模様です。

 

午後7時。産付後127時間が経過.たったの11時間が経っただけで,もう頭部が確認できるほどに。

 

一方,キンカンの葉裏に産付された卵です。変化はやや遅れ気味。

 

5月27日(水),午前8時。産付後140時間が経過。頭部の様子がくっきり! からだの毛も!

 

キンカンの葉裏の卵もまた,頭部が出来上がっています。顎がくっきり! この分だと,今日孵化するでしょう。

 


春! 虫の目写真シリーズ(48) ~ヤマキマダラヒカゲ~

2020-05-29 | 昆虫

公園の片隅にて。

すぐ脇は林。うっそうと雑木が茂っています。そこには日陰を好む虫たちがすんでいます。ヤマキマダラヒカゲもそのなかま。時折,公園の隅に出て来て縁石で休んでいるのを見かけます。カップルが成立する空間なのかもしれません。

 

写真を撮っていると,子どもたちがあいさつをして,それから「なにしてるの?」と尋ねて来ました。「ほらっ,レンズの前にいるチョウを撮っているの」と答えると,珍しそうに見入っていました。その間,チョウはじっとしたまま。

 

近くの石畳に,チョウの死体がありました。眼のところにアリがいました。運んで行きたそうに頑張っていました。でも,無理ですね。

 

晴れていたら鮮やかな画像が得られたのですが……。惜しい惜しい。

 


今どき,クロアゲハの卵期間(2)

2020-05-29 | クロアゲハ

5月23日(土),午前8時。産付後44時間が経過。薄っすらと斑紋が見えて来ました。

 

5月24日(日),午前8時。産付後68時間が経過。斑紋がはっきりしてきました。

 

5月25日(月),午前11時。産付後95時間が経過。あと一日も経つと,激変するでしょう。

 

キンカンの葉裏に産付されている,もう一方の卵も同じ経過をたどっています。

 


ユキノシタを訪れる昆虫(1) ~ヒメハナバチ~

2020-05-29 | 昆虫と花

隣家との境に石垣があり,石の隙間からあちこちにユキノシタが生えています。これまで気にしなかったのですが,そこを訪ねる昆虫が意外と多いのです。もちろん花に魅力があるわけで,よく見ると蕊の根元にしっかりとした蜜源があって蜜が光っています。それに,花自体が昆虫を招くのに都合の良いしくみを備えています。かたちといい,色といい。

 

目に留まったきっかけは,大きなハチがとまって吸蜜しているのを目撃したことでした。撮影前に飛び去ったものの,次々と昆虫が目に留まり始めました。短時間で観察した昆虫を記事にします。

大きいものはヒメハナバチでした。ヒメハナバチは小さくても,花の大きさと比べるとひときわ大きさが目立ちます。

 

花から花へ。

 

また,花から花へ。お気に入りの蜜のようです。

 

ふしぎなのは,検索してみると,虫媒花でかたちの特異なごく小さな種子ができるのに,訪花昆虫について具体的な事例がほとんどないこと。皆無というほどに!