自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ギフチョウの孵化(1)

2020-05-05 | 昆虫

過日,ギフチョウ飼育ドームに置いたカンアオイに卵が産み付けられ,以後それを見守って来ました。そして,それらが孵化する日がやって来たのです。産付後すくなくとも20日程経っているのではないかと思われます。

一匹目は,誕生後ダンスをするようにからだを反り返らせる動きを繰り返しました。ギフチョウの幼虫によく見られる行動です。

 

まるでおどけたように見える動きは,生を謳歌しているみたい。気持ちが聞けたら聞いてみたい! それまで入っていた卵殻が左に見えます。

 

窮屈さから解き放たれて,ほっとしているような。

 

何度も何度も繰り返しました。

 

ふしぎなふしぎな行動に見えます。

 

向きを変えて,またこの姿。

 

喜びを表したいようにしか見えないのが,またふしぎ。

 


カラスノエンドウとセスジハリバエ

2020-05-05 | 昆虫と花

カラスノエンドウの群落で花がどっさり。そこで蜜を盛んに吸っているのがヒゲナガハナバチ。しばらく見ていると,そこにセスジハリバエがやって来て,花に興味がありそうな動きをしています。ハエは二匹。

花に口吻を入れることなく,花の外で盛んに何やら舐めている様子。それも茎に近いところです。

 

確かに花の付け根辺りに吻が伸びています。

 

ここには花はありません。小さな蕾があるのです。

 

ハエを追っているうちに謎が解けて来ました。ここではっきりわかります。

 

窪んだ穴のような部分を舐めています。

 

あとで調べてわかったのですが,これは確かに穴。中に蜜があるのだとか。これは花外蜜腺です。花外蜜腺ならサクラの葉でよく知られています。これはアリなどの昆虫を招いて,他の昆虫からの食害を逃れる作戦です。植物がわざわざ手の込んだことをするのは訳あってのこと。

 

身近なカラスノエンドウに巧妙な仕掛けを発見し,とにかく「ほっ,ほーっ!」です。