自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その395)

2020-05-26 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハの幼虫が孵化する,その場面をできるだけ近接して,できるだけリアルに撮りたくて,粘ってみました。ジャコウアゲハの場合はさっさと誕生するのでなく,割合ゆっくり,時間をかけて出て来ます。それで,慌てることなく,幼虫の動きにじっくりと合わせながら撮影できました。ただ,被写界深度が極端に浅くなるのはいつもながらやむを得えません。

頭部下に見えるからだのねじれからは卵内でからだが曲がっている様子が想像できそう。

 

さあ,誕生! 口の両側にあって,白く光る長い毛はアンテナ。機械感覚毛です。触覚のはたらきを担っていて,これにより環境から刺激を感じるのです。

 

アンテナが葉の表面に触れようとしています。

 

アンテナの先が葉に触れると,信号が神経をとおして脳に伝えられます。「葉に着いたよー!」。そんなふうに。

 

「よし,出ようか」。こうして次の判断につながっていきます。

 

第一歩を印した瞬間。大急ぎでカメラの向きを縦方向に変えました。後方を見ると。からだの一部がまだ殻に残っていることがわかります。

 

無事に誕生しました。ほっ。

 


モンキアゲハ,孵化まで(4)

2020-05-26 | モンキアゲハ

5月20日(水),午後7時。仕事から帰って,卵を確認。すると,びっくりしたことに一つの卵でキイロタマゴバチが産卵中。左手で葉を持って支えながら撮影するも,一向にお構いなし。針(産卵管)を突き刺し,その針を上下に動かす行動を繰り返しました。

 

移動して,産卵を続けました。

 

もう少し近づいて撮りました。

 

また移動。

 

手で持つ葉が振れても,ちっとも逃げ去る気配なし。ここでも産卵。

 

いやはや,卵は受難続き,多難だらけ。

 


ナナホシテントウ,孵化!

2020-05-26 | 昆虫

花壇に生えた背丈2,3cmの雑草の葉裏を見たら,ナナホシテントウの卵が産み付けられていました。それも二本。「これはおもしろい」と直感して,ポットに植え直しました。もちろん孵化を観察するためです。

運のよいことに,翌日見たらなんともう孵化が始まっていたのです。ふしぎなタイミング! たいへん観察しやすいので,印象的な場面を複数画像に残すことができました。うち何枚かをご紹介します。

卵,孵化途中,孵化後,それぞれの姿が見られます。

 

ワンポイントについてご覧ください。色は,白を帯びた透明な感じから,すこしずつ濃くなっていきます。

 

殻から出ようと踏ん張っています。

 

ゆっくりと時間をかけて出て来ます。撮影はまったく慌てる必要はなし。

 

ナナホシテントウは,幼虫も成虫も口元を見ると,じつに獰猛な印象がします。生まれたばかりの幼虫の体表もまたスゴイ!

 

             (つづく)