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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

飛鳥の古墳⑩ 八釣マキト古墳 その1

2017-04-10 20:03:25 | 史跡を歩く
 飛鳥坐神社から小原の里を通って、県道を少し北へ行くと八釣の集落に入る。バス停のところに八釣マキト古墳という標識があり、その案内に従って、集落の中に入っていくことにする。

 

 実は、八釣マキト古墳をめざすのは今回で2回目である。以前も一度この場所に来て、この標識に従っていったのだが、古墳を見つけることができなかった。今回はリベンジをかけての探索になる。この八釣という地名も歴史のある名称で、顕宗天皇の時に近飛鳥八釣宮が営まれたという伝承もあったりする。

 さて、八釣マキト古墳であるが、まずこの標識どおり県道を左折して集落へ入っていく。

 

 そして、このまままっすぐ行くとどんどん道が細くなり、山道みたいになって、残念ながら古墳に出会うことはできない。顕宗天皇を祀った弘計皇子神社には行きつくが・・・。

 

 実は、八釣マキト古墳へ行くには、この二俣になっている道の右に曲がる必要がある。本当は、ここにもう一つ案内の標識を立てていただかないと迷う人は続出するのではないかと思うのだが・・・。まあ、こういうマイナーな古墳に行こうという人間もあまりいないか。
 右へ曲がって、八釣の集会所を過ぎると生垣の中に小さな案内板がある。

 

 ここに八釣マキト古墳の1号墳と4号墳が移設保存されている。4号墳は、入ったところの生垣の下のこじんまりとしてある。

 

 これが古墳?という感じである。

 

 4号墳は、石室の大きさは長辺全長77cm、短辺44cmとなっており、かなり小さい。石室の大きさから考えると改装墓ではないかと考えられている。もともとは、天井も石で覆われていたと推定されている。何ともかわいらしい古墳である。
 4号墳から東に対峙するように1号墳がある。

 

 1号墳については、直径約18mの円墳である。

 

 横穴式石室の規模は、全長約6mで、玄室長3.55m、幅1.6m、羨道部は、長さ2.5m、幅1.1mとなっている。天井部分が、現在の石室にはないが、発掘した時点では石室の中に落ち込んでいたらしい。石室の形としては、片袖式になっている。

 

 石室もなかなか立派なものであるが、発掘時に土器や装身具、馬具、太刀、武具など多くの副葬品が出土している。飛鳥地域の古墳で馬具が出土することは珍しいらしい。また、土器の形式からは6世紀中ごろに築造されたと考えられている。

 

 古墳好きの性か墳丘に登って石室内を撮影、降りてみるとこんな注意書きがあった。

 

 まったく、困ったものである。
 この飛鳥マキト古墳は、八釣・東山古墳群ともいわれ、明日香村の農業基盤整備事業に伴う発掘調査で見つかったものである。古墳群としては、7基検出され、そのうち1号墳と4号墳がこの地に移築され、5号墳が飛鳥資料館に移築されている。

 
 

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