休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

「うどんの国」高松・屋島の旅② ~屋島寺~

2018-09-02 23:39:11 | 史跡を歩く
 駐車場から5分ほど歩くと、屋島寺の朱色どころか真っ赤に塗られた東大門がある。

 

 堂々とした建物なので、ここが正門だと思って入ったのだが、違った。東大門から入ると境内には、千体堂、三体堂、大師堂の順に並んでいる。

 

 ちなみに屋島寺は、井上靖「天平の甍」で知られる唐の国の高僧鑑真が、大陸から日本へ渡ってくる途中、天平勝宝6年(754年)にこの地に立ち寄られ、屋島寺を開いたと伝えられる。三体堂には、鑑真が祀られている。ただし、寺地については、当初の場所からは、移動をしているらしい。

 また、屋島寺は、四国霊場八十八か所の札所となっており、この日も、霊場を回られる何人かお遍路さんの姿を見た。この日もかなり温度が高く、下から顔から体から汗ををかきながら歩いて登ってこられているようだった。自動車で楽チンして登ってきた私たちでも汗が噴き出しているのに、下から歩いてこられるのは、本当にご苦労なことであると思う。

 

 私たちもお遍路さんと一緒に本堂をお参りをする。この本堂は鎌倉時代のものとされ、現在、国の重要文化財に指定されている。この本堂の真正面に四天門、仁王門と続いて建っている。この仁王門がから正面に本堂がある。たぶん、こっちがお寺の正面なんだろうと思う。
 残念なことに、行った日が平日だったためか宝物館が閉まっており、源平合戦に関連するような宝物を見ることができなかった。ますます、「うどんの国」の狸を描いた漫画の聖地巡礼となっていく感じである。

 

 この仁王門と四天門との間に広場があり、広場の端に、源平合戦の様子が彫られた石屏風が建てられており、供養塔が立っている。

 

 石屏風を眺めていると、近くで、おばあさんが石屏風の後ろを指さしている。はて?何だろうと思ってのぞき込んでみると、三匹のこぶたならぬ三匹の狸がいた。

 

 一心不乱に何かを食べているので、こっちに感づいている様子もない。人に慣れてしまっているがゆえに無警戒なのかもしれない。意外と、野生の狸を見るのは、浄瑠璃寺、いたすけ古墳に続いて、3回目である。

 

 化け狸で知られる屋島で本物の狸を見ることができるとは、本当にラッキーだった。今回の旅行は、ほんとにどんどん狸がメインになっていくぞ。(笑)(笑)(笑)でも、彼らはきっと、化け狸たちの末裔ではないであろう。

 そうそう、そういえば屋島寺の境内にも、蓑山大明神として、化け狸として有名な太三郎狸が祀られている。

 

 太三郎狸は、佐渡の団三郎狸、阿波の芝衛門狸とともに日本三名狸と言われている。確か、井上ひさし氏の「腹鼓記」では、四国の狸をまとめる屋島の禿狸として描かれており、ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」でも太三朗禿狸とされ、化け学の先生になっていたと思う。

 

 狸は、一夫一婦制とされ、夫婦円満、家内円満、縁結びの神様として信仰され、石像の裏にある蓑山塚にも多くの狸像が奉納されている。

 屋島寺でお昼に近くなり、さらに日差しはきつくなり、ピーカン状態。できるだけ早く場所を回って下へ降りようということで、屋島寺を出て、古代屋島城跡へ向かうことにした。

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