休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

百舌鳥古墳群を歩く ④ ~陵南中央公園の古墳~

2016-01-09 13:23:50 | 史跡を歩く
 土師ニサンザイ古墳から西南の方向へ向かうと陵南中央公園があり、その公園内にいくつか古墳があるということで、いったん土師ニサンザイ古墳を外れて、西南の方向へ移動する。しばらく住宅街を歩くと小さな公園があり、中央に古墳らしき高まりがある。これが陵南中央公園かと思って中に入ると、古墳を示す説明板も石標も何もない。これは間違ったかなと思って調べると、陵南東公園でした。じゃあ、中央の高まりは?かつては舞台塚古墳と呼ばれた塚であることが判明。かつては古墳と思われていたが調査の結果古墳でないことが判明したのだとのこと。
 改めて陵南中央公園を探す。住宅街を歩き回って何とか見つけることができた。特に表示板もないので、結構探すのが大変。できたらこういう小さな古墳も所在を示す案内板があればと思う。

 陵南中央公園には、ドンチャ山古墳と正楽寺山古墳の2つの古墳が域内にある。入り口から入って左側の雑木林の中にドンチャ山古墳、道を挟んで右側に正楽寺山古墳である。

 ドンチャ山古墳については、現況では直径20m、高さ2.2mの円墳であり、もともとは、直径30mで周濠も持っていたのではないかと言われている。

 

 埴輪列や葺石とかは見つかっておらず、ドンチャ山古墳については、埴輪や葺石が使われていなかったのではないかと考えられている。築造は6世紀の前半と考えられている。ドンチャ山古墳については、百舌鳥古墳群の古墳では珍しく、墳丘に登れますっていってもわずかな高さであるため、眺望が聞くというものでもないけどね。

 

 もともとドンチャ山古墳は、ドンチャ山2号墳とされていて、別に1号墳というのがあったらしいのだが、古墳でないことが判明し、ドンチャ山古墳と昇格(?)したらしい。

 そして、すぐ隣にあるのが正楽寺山古墳である。直径16メートル(あるいは一辺)の円墳(または方墳)と考えられている。周囲には周濠があったらしい。この古墳についても、埴輪や葺石が見つかっていないことから、ドンチャ山古墳同様にもともと埴輪や葺石はなかったと考えられている。築造は、6世紀の前半であるされている

 

 この正楽寺山古墳も墳丘に登れます。ただ、ちょっとした高まりであり、雑木林の中にあるので、ドンチャ山古墳同様全く眺望は効かない。でも登れると何故かちょっと嬉しい。

 

 ドンチャ山古墳、正楽寺山古墳については、すでに消滅している平井塚古墳、文山古墳と並んで、一つのまとまりを形成しているおり、また、近くに土師遺跡という百舌鳥古墳群を形成した技術者集団の集落と言われる遺跡が見つかっていることから、その技術者集団とかかわりがあるのではないかと言われている。

 ドンチャ山古墳、正楽寺山古墳については、ともに国の史跡に指定されている。

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