ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

おおはんごんそう

2009年08月20日 | 発信
Oh! hang on so

夏の疲れからか、男性陣みんな体調不良でリタイア。
女たちだけで露地最後の植え込み。
品種はベラドンナ。黄色のOT。

この入り口のところには温風暖房機が入るのだ。
10月に入ると朝の温度は一気に下がる。
下手をすると霜が降りる。そんな朝の低温のために補助的に暖房をする、露地としては最後の作型だ。
したがって栽培期間の短いOTだ。

新たなトラブル発生。ブラックノーズが出まくっている。

ブラックノーズとは球根栽培の時点での水没などによる芽の障害か、冷蔵時の障害で芽がとろけて腐る状態のこと。

今回の症状はどうやら冷蔵期間に耐えられなくなって芽が力尽きた症状のようだ。
OTの元祖コンカドールが7月中旬から一気に腐ったことを思い出させる。

これだけ腐ると畑が余ってしまう。

と思いきや、実は球根があまってしまうと言う新たなトラブル発生。

畑が余るのは、ただ余るだけなのでそれほど問題はないのだが、畑が足らないからと言ってすぐに用意できるわけではない。
しかも、しっかり保温できるハウスか暖房ができない限り今年中に切れない心配すらあるのだ。
これは大問題である。

原因として考えられるのは、まず計算間違い。
2番目には球根が表示よりたくさん入っていた場合。これは儲けになる。
3番目に考えられるのは、ラベルの張り間違えで小さい球根が入っていた場合である。これが最悪。

どうやら、20cm125球入りとありながら実際は18cm150入りだったようだ。
粒が良かったので植え終わるまで気が付かなかったのだ。


今年の国産球根はロスが多く、畑にはあちこち空きが出来てしまっている。
保温型ハウスのすみを利用して植えることとするが、下手をすると今年の採花にはならないかもしれない。
しかも球根が小さかったのだから輪数が少なくて規格に会わないかもしれない。

切る頃には、Hang ON(とどけ!)と叫びながら急がせるかもしれない。

黄色い花には期待しましょ。


コメント
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