ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

ブランド

2009年08月29日 | 発信

夕べは久しぶりに大湯で懇親会でした。
川の上をまたいで風呂に行くってのもなかなか風情があるもんです。
川沿いの温泉街って、これもお決まりのような景色だけどひとつのブランドですね。

東京の花屋さん4社の訪問を受けて懇談会をしました。
皆さんセリで ほりのうちのユリ を買い続けてくれている花屋さんです。

前から興味のあった、「産地表示」 のこと。
花屋としては無いほうが良いとのことで、驚いた。

たとえば、スーパーや量販店が低い等級の花を仕入れて産地表示をして売る。
こだわりを持った花屋さんが高い等級の花を仕入れて産地表示をした場合、消費者は同じ産地なのに価格に差がある事を疑問に感じてしまう。
お客さんに対して常に最高の花を供給したい場合、セリ場を見て産地を変えることのほうが店の特色をしっかりと伝えられることなのだそうだ。

つまり、仕入れた段階で店のブランドになることが大事で、お客さんにはあくまでも店のブランドを評価してもらうこと。
産地ブランドは仕入れの段階での信用のことなのだそうだ。
ん~~、眼から うろこ。


圃場も視察してもらいました。
欲しい品種もたくさん注文もらいましたが、夏のこの条件だからできる品種とできない品種がはっきりある。
そこのところはしっかり伝えられたと思う。

我々の荷造りや等級選別がよほど気になったらしく、今日は作業場まで来てくれました。

なぜ、等級分けが厳密なのか?
1本1本手にしてみれば、分けずにはいられない差があるわけですよ。
これがブランドとしての信用なんですよ。

一番興味深かった話は、
「なぜ、花屋で買った花が長持ちするか?」

お客さんとの会話の中で、花の特徴や水揚げの仕方、どうしたら長く楽しめるかなどを伝えながら売ってるからなんだと。

やっぱり商品って、人から人へ伝えていくもんなんだなぁ~と。
眼からうろこ。

又お越しください。
コメント (2)
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